家族としてのビジョン構築

家族としてのビジョン構築

新しい年が始まり新年の決意をしながら、私たちは自分自身に尋ねてみるべきです。「私は何に向かって取り組んでいるのか?どんな人間になろうと取り組んでいるのか?もしくは、ただ何も考えず取り組んでいるのか?」

 

なぜこのような疑問が重要かというと、

私たちが目標や決断をしっかり立てている時や、私たちの日常生活の中で意図的に何かに向かっている場合にのみ、私たちは物事を成し遂げられるからです。

逆に、もし私たちがその何かに対する明確なアイデアを持っていないとすれば、私たちは望まない所に立っている自分を発見するようになるでしょう。

 

ウガンダではこのようなことわざがあります。「もし、あなたは、行きたい場所が分からないまま生きているとしたら、あなたが辿り着くその場所は、実はどんな道を通ってもたどり着けるような場所です」というものです。このことわざは裏を返していえば、もし行きたい場所がわかっていれば、あなたはそこに行くための正しい選択をしてこそ、そこにたどり着けるのであり、また、あなたはそのような正しい選択をすることができるということです。この考えには信じられないほどの力があります。なぜならこれは、私たちには自分自身の現実を作る力と責任があるということを意味するからです。

 

であるならば、 「私は私の人生に何を望むのか?」という特定の疑問点に私たちは自然と辿り着くことになります。

 

人生の中で私たちは個人として何を求めているのかを知ることはとても重要ですが、自分の人生に何を求めているかを知ることは、常にあなたの家族と複雑に関係していると考えてみることも重要です。なぜなら家族がこの今の現実を作り上げているからです。1)私たちの生活の中で私たちのビジョンを明示する時、家族という存在が助けにもなり得るし妨げにもなり得るからであり、2)私たちのビジョンがどんなものであっても、結局のところ、私たちの健康や幸福は、常に私たちの家族の健康や幸福と関係しているからです。

 

以下のアクティビティを通して、家族に対するビジョンを描くことができるようになるはずですので、 この「私は私の人生に何を望むのか?」という質問の探求は、さらにワンステップ高みを行くことになり、あなた自身の個人的なビジョンを総体的にはっきりさせることができるようになります。

 

注意点:このアクティビティを家族と共に行う際、家族にはなぜこのアクティビティをしているのかは説明しないでください。そうする方が実際、より早く、より効率的にポイントがわかるようになっています。

 

 

アクティビティ:あなたの家族のためのビジョン構築

準備物:紙、描くもの(ペンなど)

目的:このアクティビティは、家族としての共通のビジョンを持ち、それを明確にすることの重要性を説明するために使用される

 

大きな紙を一枚取り出して、あなたの家族に指示して、そこに5分以内に一緒に、とにかく絵を一枚完成させるように言ってください。家族の一人ひとりが必ず、その絵になにかしらの貢献をしないといけません。ただし、誰かが何を書くべきかを質問してきたら、あなたはゆっくり微笑んで、これ以上の指示はこのアクティビティでは許されていないと説明してください。

 

5分経ったら、出来上がった絵を一緒に見てみて、お互いにその絵の説明をするようにしてください。ほとんど中身のない絵が多いかもしれませんし、家族の中には、この活動に戸惑いを感じたり、不快に感じている人もいるかもしれません。

 

次に、あなたはなぜこのアクティビティをしていて、どのようにするのかを説明してください。

 

  1. 家庭平和協会(FPA)の創設大会で、FPAの創設者である文顕進 理事長が家庭について語った下記の引用文を読んでください。

    皆様、家庭とは、人としての生き方を決定づける最も基本となる制度です。家庭は、神の創造本然のビジョンが根をおろす神聖な制度です。家庭は、真の愛、自己犠牲の利他的愛の泉にならなければなりませんでした。そして真の生命が形成される「愛の学校」になり、全人類が、血統の契約によって、神の真の血統に直接的につながる神の直接主管圏の本拠地にならなければなりませんでした。

    神はただ我々の創造主となる代わりに、我々の真の父母として、神の息子娘らと共に、実体的地上天国を建設しようとされました。神の最も深い願いは、愛の親子関係によって、全人類の生命に密接につながることでありました。この血縁関係を通して、神はご自身の存在を大きな家族関係のネットワークに拡大し、神の真理、正義、善を、神の息子娘たち、特に、すぐ次の世代に残すことを願われたのです。このような神中心の家庭こそ、平和な理想世界の基礎単位になるのであり、そうならなければなりませんでした。

  2. 5分間、上記のスピーチについて話し合う時間を設けてください。あなたの家族は上記のように表現された理想に近づくために取り組んでいますか?そのようにしたいですか?この方向に向かうためには何が必要ですか?
  3. 次に、今度は、先ほど使ったものとは違う別の紙を1枚準備して、そこにあなたたちが持っている家族の像を一緒に書くようにしてください。その家族の像はどのようなものであるかを話し合って計画し、その上で家族の一人ひとりに、この絵を作り上げるための具体的な役割を割り当てていってください。
  4. 次に、さっきと同じ5分間を使って、みんなで絵を描くようにしてください。

 

5分経ったら、一回目に描いた絵を二回目に描いた絵の横に並べて置いてください。(同じ人々が、同じ紙やペンを使って同じ制限時間で描いたものですね。) 家族メンバー一人ひとりに、このアクティビティを通して学んだ教訓をシェアするように指示してください。

 

もし誰も以下のようなことを話さなかったときは、あなたが進行役として大切な教訓として指摘してあげてください。例えば、

 

  • 最初に描いた絵は、誰一人として何をしなければならないかがわかっていなかったために、混沌としていて満足のいくものではない。
  • 二枚目の絵の方がずっと意味があり、象徴的意味が込められたものになっていること。というのは最初の絵よりもずっと、家族みんなが意見とイメージを出し合ったから。
  • 理想というものに対するアイデアを持つことによって、私たちが思い描く理想とはどのようなものなのかを想像しやすくなる。
  • ディスカッションやプランニングは、ともに効果的に活動するために必要不可欠なものである。
  • 私たちは多様性の美しさを非常に明確にみることができること。それゆえ、家族の一人ひとりが参加することが重要であること。
  • 共通のビジョンやゴールを持つことは重要である。それができないならば、一緒に活動しても目的も方向性もないことになり、満足感さえも得られないかもしれない。

 

 

 

さらなる議論のための質問

 

このアクティビティでは、共通のビジョンの重要性を知ることができたでしょう。あなたの家庭は平和と繁栄に対する共通のビジョンを持っていると感じますか?

 

もし持っているならば、そのビジョンを現実のものにするために、あなたが家族として立てたいアクションステップや習慣は何ですか?

 

持っていないならば、共通のビジョンを構築するために何ができるでしょうか?

新年・新習慣:家族でプランを立てよう

新年・新習慣:家族でプランを立てよう

人は物事を繰り返す存在である。従って、優秀さとは行動によって得られる物ではない。習慣になっていなければならないのだ。

-アリストテレス

 

新年、新習慣

幸せで健やかで、よりよい家庭づくりへの探求は絶え間なく続きますが、新年は、誰にとってもワクワクする時期です。先月は、一年間を振り返りながら反省・評価の時間であったと同時に、次の年はどこへ向かって進んで行くべきか、考える時間が多かったと思います。

幼い子供を持つ私は、数週間かけて夫と共に話し合いを行い、夫婦について、子供たちについて、改善したいことは何かを深く考える時間を持ちました。

 

去年、私たちには多くの反省点がありました。

  • 非現実的な目標を立てすぎた:高すぎる目標を立てると、どこかに隠して忘れてしまいたくなってしまいます。11月や12月頃に見返して、恥ずかしさのあまり顔が赤くなり、来年は現実的な目標にしようと二人で決意しました。
  • 目標とするべきものが間違っていた:外的な目標(ダイエット、良い仕事に就くなど)に焦点を絞りすぎて、内面から自分を改善するための要素が抜けてしまいました。人は外的な変化だけをみて「改善した」と思いがちですが、当人が内面的に成長していなければ、環境が変わったりするとまた失敗してしまう結果になります。本当の「変化」は、個人の内面的成長が伴って初めて起こるものです。
  • 「お願いごと」ばかりになってしまった:人はとりあえず「改善したい」と思う点を次々と表に書いていきますが、実際にはその根本的原因を理解していないことが多いです。本当に「これを変えたい!」と思うのなら、その根本的な原因に取り組む決意も、一緒に持つことが必要です。多くの場合、改善したいと思うことは私たちの心や気持ちの改善と繋がっています。これは、より成長したいと願う人にとって、もっとも困難でありながらもっとも重要なステップです。
  • 計画を立てなかった:これは、特に私たちが今年から努力したいと思っていることです。大きな全体目標にうまく連結された、シンプルかつ核心的な小目標を立てることによって、毎日私たちが正しい方向に向かえるよう、自分自身を導いていくのです。

不足な部分もありますが、毎日小目標に向かって努力することは重要です。今年は、よりシンプルで、正しい方向へと私たちを導いてくれる目標を2,3項目立て、毎週の家族のチェックリストも作りました。もう「お願い事ごとリスト」にはしません!

 

ウィークリー・チェックリストの使い方

  • ウィークリー・チェックリストに、毎日行うタスクを書き込む
  • 週の終わりに、それぞれがしっかりとタスクをこなしたのか、互いに確認し、Checkにサインする
  • ポイント制にして、一定のポイントを獲得すればご褒美がもらえるシステムを作る。(我が家の場合、一定のポイントに達すれば家族みんなで読める本を一冊購入するようにしています。私は個人がタスク達成に取り組むのと同時に、家族みんなで一緒に、本を購入するという同じ目標に向かって共に努力できたので良かったです。)

私の夫が、みんなも使えるようにと簡単な表を作ってくれました。こちらからダウンロードできます。あるいは自分たちで作ってみても良いかもしれません。

自然の中の愛情

自然の中の愛情

自然の中で過ごす時間と愛情は、親から子への素晴らしい贈り物です。

日本に移り住むようになってから、子供が外から拾ってくるものや捕まえてきたものを見て、季節が移り替わるのを見ることができるようになりました。久しく待ち望む夏の季節は、蚊の攻撃に耐えながらもカブトムシやセミをとれる楽しい季節です。秋になると、どんぐりやイチョウの葉っぱを集めては、しおりをつくったり標本にして部屋に飾ったりします。春になるとザリガニとりに出かけたり。そしてもちろん冬は、春の季節を夢見ながら、時々降る雪を楽しみに待ちます。

自然の中では、自然のリズムと生き物のパターンを見ることができます。そこには、「社会構造」や「条件付け」などは全く存在しません。自然はあるがまま、言い訳もなく、話し合いで解決しようということもありません。

自然は、子供たちが「大きな絵」を学ぶための教室です。そこでは「自然の法則と自然の神様」を見たり触れたり、心を通わせることができます。また「神性のイメージ」の様々な一面を見つけられるところであり、自分が壮大な生態系の一部であることを理解できる場所が、まさに自然の中なのです。自然には、全ての物に位置と役割が存在します。自然はもしかすると、自分の位置を知らないことがどれほど危険なことかを教えてくれるかもしれません。周囲の環境を何も考えず生きて食べる「侵入種」は、害のある疫病を作り出します。また、空気も水もないところで植物を育てようとすれば、すぐに腐ってしまう姿を見るでしょう。

アウトドアで冒険する家族

成長のために、変化や移り変わりは必要です。そしてどんなに小さな蚊や足元の微生物でも、全ての生態系に貢献していると理解することは、とても美しいことです。

だからこそ、FPAのプログラムは神様の偉大な教室である自然で行われることが多いのです。以下に紹介する項目は、直接誰かが教えてくれるものではなく、観察と経験によって学ぶことができるものです。

どの季節であっても、親が子供たちに自然の中で体験できる機会を与え、さらに本や歌、物語などと結びつけることで、自然の愛を育むことができます。

 

健やかな家庭の習慣作り:自然の真実を探そう

このアクティビティの流れはとてもシンプルです。

  • まず、家族で自然の中に出かける計画を立てましょう。自然の中に入って、自然について学べる場所であれば、森、海岸、原っぱなどどこでも構いません。この時間の目的は、自然の中で「神性のイメージ」を探し、感じることです。
  • 子供たちそれぞれにノートを渡し、観察したものをメモしたり、疑問を書き留めたり、スケッチできるようにしましょう。子供と話をしながら一緒に行くのも良いですが、アクティビティと観察に集中できるようにしてあげましょう。
  • 全ての観察に共通する質問:

    家族旅行で学んだものを工作に

    • 自然は育つために何が必要でしょう?
    • 成長しなくなってしまう原因は何でしょう?
    • どんな成長段階がありますか?
    • 生態系に共通するエネルギーは何でしょう?
    • 生態系の中でそれぞれの種が重要な役割を果たしている事実を観察できましたか?
    • 水や空気などのエネルギーが通らない場所では、どのような状態でしたか?
    • 「侵入種」を観察する場合―どういった面で生態系に害をもたらしているでしょうか?
  • 最後に、他の子供たちとお互いに観察した事や質問を話し合いましょう。どんなパターンが見つかりましたか?

このアクティビティは、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。自然と話を引き出すために、違う方法やアプローチを試してみましょう。こうしたアクティビティをまるで筋肉トレーニングのように繰り返し行うことで、その結果を見て感じることができるようになるでしょう。

子供たちにとって、自然の法則と人間の法則を観察から見つけ出すことは時間のかかる作業です。しかし、このように家族と大切な経験を共有することで、後に自然界から霊性の世界を学ぶ時になれば、その説明が理解しやすくなるでしょう。一つ一つの命、普遍的な法則、成長、自然などの内容をもっと共有し、開拓し、そこから積極的に学ぼうとすればするほど、他の物にも当てはめやすく、また受け入れやすくなります。こうした時間を作り、家族が共に過ごす大事な場を作ることをおすすめします。

父と子が共に時間を過ごす様子

このアクティビティは終わることなく、ずっと繰り返し行えるものです。実際、ここで行う全てのアクティビティは、そのような「質」を開発していくためのものです。アクティビティが終わるたび、新しい知識、認識、能力などが得られるようになり、私たち自身、今までとは違う自分になるのです。ですから、アクティビティを行うたび、「自分はアクティビティ前の自分とは違うんだ」と思ってみるといいかもしれません。

また、このアクティビティは、様々な年齢の子供、さらには中高生や大人にも当てはまります。自然の中での経験は、人生を混乱から切り離し、神様につながろうとする手助けをしてくれます。

ディスカッションアクティビティ:私は誰?

ディスカッションアクティビティ:私は誰?

ディスカッション パート1:私は誰?

質問

  • 自分が誰か知っていますか?
  • 私たちが生きていくうえで、「私は誰か」を知ることが、なぜ重要なのでしょうか

この靴ベラについて考えてみてください

世の中には靴ベラを知らない人がいます。靴ベラとは、靴をスムーズに履けるよう助けてくれる道具です。ある場所では靴ベラが家の必需品であったり、多くの人がその存在に感謝したりしています。もしピッタリのサイズの靴を履こうとして、あと少しかかとを入れるのに苦労している時などは、この靴ベラが大活躍です。

もしこの靴ベラの用途を分からない人がいても、他の使い道を見つけられるかもしれません。-子供のビー玉を転がせてみたり、変な虫がいたらそれでピシャリと叩いたり。でも、ハエ叩きの目的で使うなら、きっとその人は「もっとハエを叩きやすい形だったらいいのに」と不満を持つかもしれません。

しかしある日、誰かがこう教えてくれたとします。「これは靴ベラというものです。靴がうまく履けないとき、ヒールや靴を潰さずに、足がスッと入るよう手助けしてくれるものです。」そうして初めて、その人は靴ベラをじっくり見て、「あぁ、だからこの長さなのか。だから内側に反っているのか。」と納得するようになるでしょう。靴ベラのしなやかな曲線が足のかかとにピッタリとフィットし、上部のフックは手でつかみやすい形に完璧に計算されています。そう理解した瞬間から、その靴ベラはその人の靴の隣に置かれるようになります。

この例はとても簡単なものですが、もっと深い内容を示唆しています。それは、もし私たちが人生の目的を正しく理解したなら、自身の持つ潜在能力を100%発揮し、正しい判断、正しい行動を起こせるようになるということです。私たちはハエ叩きのための靴ベラではありません。靴ベラ自身も人間にその目的を知ってもらい、人間が靴を履く手助けができた時、もっと幸せに感じるに違いありません。なぜなら、靴ベラはそのために作られたのですから。
「私はそのために生まれた」とか、「私はこれをやるために生きている」などは、よく聞くけれどもあまり深く考えられてこなかったフレーズです。この言葉はどんな時に使われますか?また、人はどういう意味でこの言葉を言うのでしょうか?

 

ディスカッション パート2:人生、意味と目的は?

質問

  • あなたは自分の人生の目的を知っている、と感じますか?
  • 人生の目的を知るには、何が必要ですか?
  • 人生の目的に繋がる生活を送っていますか?

誰が人の人生を決めるのでしょうか?先ほどの靴ベラの例に戻って考えてみれば、「存在目的を知るには、何のために作られたのかを知る」ことが近道かもしれません。つまり、私たち作った創造主を知る必要があるということです。

実は、霊性における伝統では長い歴史を通じて、全ての人が共通の起源である神なる創造主に根差して世界的に繋がっていると教えてきました。次の引用を読んでみましょう。

  • 私たちはみな、ただひとりの父を持っているではないか。ただひとりの神が、私たちを創造したではないか。(マラキ書2:10)
  • 人びとよ,われは一人の男と一人の女からあなたがたを創り,種族と部族に分けた。これはあなたがたを,互いに知り合うようにさせるためである。(コーラン49:13)
  • 世界中 一列は皆な 兄弟や 他人というは 更にないぞや / この元を 知りたる者は ないのでな それが月日の 残念ばかりや / 高山に 暮らしているも 谷底に 暮らしているも 同じ魂(お筆先13:43~45)天理教
  • しかし一人の男(アダム)は人類平和のために創られ、誰も彼の仲間に対して「あなたの父親は私の父親よりも素晴らしい」と言ってはいけない。(ミシュナー、サンヘドリン5)ユダヤ教
  • 私は一切、生類に対して平等である。だが、献身的に私に仕える者は、私の中にいる。(バガヴァッド・ギーター9:29)ヒンドゥー教
  • 科学さえも、「アダムとエバの遺伝子」的事実と呼ばれるものを明らかにしつつあり、全ての人類の発祥地はアフリカであると記録している。

もし私たちすべての人間が、一人の男と一人の女から来た共通の起源を共有しているのなら、(あるいは一つの家族であると言った方が考えやすいかもしれない)もし私たちが神の下の人類一家族として生きるべき存在なら、私の家族は他の家族とどのように関係を持つべきなのでしょうか?

私たちがこの質問を投げかける時、完璧な人間や完璧な家庭が、完璧な答えを言うだろうと期待しているのではありません。健やかで幸せな家庭に向けて取り組むのに、完璧な家庭出身だとか、完璧な家庭を築いているかを問う必要はないのです。もっと言えば、あまり幸せでない家庭の人の方が、もっと強く、健やかで幸せな家庭を築きたいと願っているのかもしれません。

クラフトアクティビティ:「強さの種」

クラフトアクティビティ:「強さの種」

クラフトアクティビティ&学び

対象:12歳以下

子供は、親や大人から「ダメだ」とか「待ちなさい」とか「後でね」と言われることが多いでしょう。子供にとって、それは一番もどかしい瞬間だと思います。彼らがやりたい事を、やりたい時にさせてもらえないからです。でも大人である私達は、子供たちにそういった主管力を教えることの重要性を知っています。そしていつか子供が自己主管できるようにと願っています。

このアクティビティは、子供たちが感じるそういった小さな「もどかしさ」の視点を変える為に役立ちます。「もどかしさ」に焦点を当てるのではなく、自己主管するための小さなステップを踏めるよう、導いてあげるのです。普通「強さ」といえば、無敵で超人的な能力のようなものを連想するでしょう。しかしもっと望ましいのは、人格的な強さや美徳を持った人の強さを連想することです。なぜなら、私たちが神様の息子娘として潜在能力を100%発揮し、体で示すよう努力することは、難しくてもとても価値があることだからです。

 

準備物:紙、色鉛筆(色マーカー)、シール

流れ:

  • まずは「種」について、簡単なディスカッションから始めましょう。種はどのように育ちますか?種が育つために必要なものは何ですか?(太陽の光、空気、水、栄養など)
  • それでは一緒に(絵で)種を植えてみます。種は最初とても小さい上に、その見た目からはどんな植物になるのか全く見当がつきません。この種は将来大きくなって木になりますが、一体どんな木になるのでしょう?皆さんで考えてみてください。マツの木、みかんの木、りんごの木、はたまた実際には存在しない木(例えば車の形をした木)でもいいでしょう。どんな木の種を植えたいか、話し合って決めてみてください。想像した木の絵を、紙に描いてみましょう。絵を描くとき、後でどんな木を想像したか思い出せるように、必ず木の実を描いてください。
  • 次に、私たちが「もどかしさ」を感じる事や時について話し合ってみましょう。例えば「やりたいことをやらせてもらえない、待たなければならない」などです。しかしそういった感情を克服して全てに感謝した時、私たちの中で「人格」の種が育ちます。こうして小さな成功・勝利を達成して人格の種が育つたび、皆さんが描いた木の絵の上にシールを貼って木の絵を埋めていきます。木の絵が、皆さんの成長を表す足跡になるというわけです。
  • その絵をいつも見えるところに貼っておきましょう。一日の終わりに、子供に「今日達成した事」や「小さな勝利」を聞いて、もし大丈夫であれば家族のみんなにも共有するよう提案してみてください。子供の「小さな勝利」をお祝いし、木の絵にシールを一つ、貼ってあげます。もしその日、子供が勝利できなかった場合、優しく励ましながら、次は達成できるよう応援してあげましょう。
  • 木がシールで埋まったら、家族で集まった時に、その子のための特別な時間を作り、家族みんなでそのすばらしい実行力と達成をお祝いしてあげましょう。また、シールで埋まった木を見ながら、どんな成長があったか振り返り、今後の新しい決意をするのも良いでしょう。

皆さんも親として、自分の木を描いて成長・反省を子供と共有するのも良いと思います。私たちは子供たちに教えることに気を取られがちですが、ベストな方法は、子供が目指すべき姿に、親自身がなろうと努力することです。親も色々なことにチャレンジしたり、困難に立ち向かう姿を共有(説明をうまくしてあげることが大切)することで、子供たちは、人が成長することの意義や、人は一生を通して成長するということを理解するようになります。

また、このアクティビティは、日々の生活で行う良い習慣に磨きをかけるため、楽しく、目で見える方法で行うアクティビティです。子供たちの中で、また家庭の中で自己主管の習慣を育てるために、自転車の補助輪のような役割として、この「強さの種」のアイデアを使ってほしいと思います。

心の成長への道:ネガティブ感情と向き合う

心の成長への道:ネガティブ感情と向き合う

2015年にピクサー映画で大ヒットを遂げた「インサイド・ヘッド」は、特にそのテーマが話題になりました。ピクサーといえば、3Dアニメーションと心温まるストーリーで知られていますが、この映画は子供向けの映画として重要な、「人の成長過程で現れるネガティブな感情」を伝えたという点で、一風変わった素晴らしい作品だったと言えます。

 

通俗心理学(ポピュラー心理学)の時代において、「ネガティブな感情」はしばしば取り上げられるテーマです。「ネガティブな感情」とは、悩みに対する不平であったり、またはその悩み自体を言います。著名な人たちは、そこから抜け出すにはポジティブ感情が必要だとアドバイスしていますし、哲学においては「ポジティブとは何なのか」を定義することで、私達がネガティブ感情から抜け出せるよう無数の方法で後押ししてくれています。しかしこの「ポジティブの定義」が、逆に否定的側面ともなり得るのです。というのは、「ポジティブ感情が良いものなら、ネガティブ感情は悪いものだ」という推測が自然と導き出されてしまうからです。

 

さらにその推測を助長させてしまうのは、ポジティブな人ほど成功しやすく、健やかな人格と感情豊かな生活・対人関係を築いているという研究結果があるからです。

 

しかし、ここで一度立ち止まって、ネガティブ感情とは一体何者なのかを定義してみる必要があります。

 

もしネガティブ感情と体の不調が同時に発生するなら、私たちはネガティブ感情が人生と人の成長においてどう機能しているのかを知ることができます。いや、逆に、「体の不調を感じることができない人」を観察することで理解できるかもしれません。その症状をもつ「無汗症」や「CIPA(先天性無痛汗症)」とよばれる病気は、ごくわずかな人に発症する病です。あるCIPAの娘を持つ母親が語ることばは、とても考えさせられる内容です。

 

「痛みが存在するのには、理由があるのです。痛みは、自分の体に何か異変があることを知らせ、治すよう訴えてくれます。娘が痛みを感じられるようになるなら、私は何でもしてあげたいです。」

 

体の痛みと同様、感情の痛みはとても重要な機能であり、もっと私たちが注意を向けるべきものです。体の痛みが自分の体からの信号であると述べたように、感情の痛みも、なにか治すべき必要性があると私たちに訴えかけてくれる、重要な信号なのです。

 

ですから私たちは、ネガティブ感情と付き合う時間も大切にすべきであり、振り返る価値があるということです。そのような時間を過ごすときに重要なのは、「自分が必要とするものを訴えかけてくれている」というネガティブ感情の機能を理解することです。それは学校や職場、ビジネス、特に対人関係や家族関係における訴えかもしれません。すべての分野において振り返り、その声に気づいてあげることが必要です。

 

健やかで幸せな家庭を築くためには、心の成長が欠かせません。自分自身をよく知ること、人格を育てること、そして成長のための新しい道を見つけること。常にもっと成長しよう、もっと良くなろうという向上心と貪欲さを追い求めていく時、必ずそのための道具が必要になります。だとすれば、ネガティブ感情は自分を良く知るための道具だと言えるでしょう。そしてその感情は、隠したり、無視したり、かき消したりするものではなく、成長のチャンスだと思って受け入れ、包み込んでいくべきものだということです。

「振り返り」ができるリーダーほど基準値を引き上げ、ゴールを達成できる

「振り返り」ができるリーダーほど基準値を引き上げ、ゴールを達成できる

失敗を振り返り、教訓を学ぶプロセスは、成長と発展に不可欠です。それは、どの年齢・職種においても共通しています。学生や部下、特に先生やリーダーにとって、セルフリフレクション(自己評価)を行うことは精神的にも霊性的にも成長をもたらしてくれます。

ですが、実際にどれくらいの人が「振り返り」の時間を持てているのでしょうか?そのプロセスは決して簡単なものではありません。多くの人はスローで時間の無駄に見える「振り返り」のプロセスを好まないでしょう。ある人は過去を振り返りたくないというかもしれません。それは自分の欠点と向き合うことよりも、強みを見つける方がよっぽど楽だからです。受け身になるのではなく、自分の欠点を認め、ポジティブな姿勢でその教訓を学びましょう。それによって自分を変えることができ、幸せを呼びこむことにもつながります。私たち人間は、自分の弱みを裁いてネガティブになったとしても、「成長できる」とポジティブになるよう考え方を切り替え、チャンスを作り出していく力を持っているのです。

1888年7月ヘレン・ケラー、アン・サリバン先生とともに

特に先生・教師にとって、「振り返り」が生徒を正しい方向に導く重要なカギであるといえます。良い先生とは、「振り返り」が上手な人であり、良いリーダーです。視覚障害と聴覚障害の両方を持つ重複障がい者であるヘレン・ケラーの家庭教師を、わずか20歳という若さから担当したアン・サリバン先生は、当時まだ若かったにもかかわらず、とても明るく志の高い教師でした。ヘレン・ケラーは視覚・聴覚障がい者では初めて文学士の称号を獲得し、作家として、世界的に有名な演説者、そして政治活動家としても名を広めた人物です。ヘレンは頑固で気難しい子供でしたが、サリバン先生の「振り返る」プロセスが大きく貢献し、ヘレンの人生を成功へと導きました。

サリバン先生自身も視覚障害がありましたが、その強い決意と高い自己評価能力によって、困難で気の遠くなるような子供の世話を乗り越えることができたのです。サリバン先生は当時、教えながら得た経験から重要な出来事を書き出し、自己評価として友人に手紙を出しています。

サリバン先生は、ヘレンが名詞の「マグカップ」や「ミルク」をしばしば動詞の「飲む」と混同してしまい、理解に苦しんでいるのを見て、どうすればうまく理解させられるか悩んでいました。ヘレンは「飲む」という言葉を知らないはずなのに、「マグカップ」や「ミルク」のつづりを示しながら「飲む」動作を行ってしまうのです。

そこでサリバン先生は、手話の概念と実際の物事を結びつけるようにしました。ヘレンを目の前の物に片手で触らせながら、もう片方の手にその物の名前を手話で教えるという方法です。

ブロードウェイ「ミラクル・ワーカー (The Miracle Worker)」の舞台でアン・サリバン先生役をアン・バンクロフトが、ヘレン・ケラー役をパティー・デュークが演じている様子。このシーンではサリバン先生がヘレンに「水」の意味を教えようとしている。

「私たちは井戸に一緒に行き、私がポンプを漕いでヘレンに蛇口の下でマグカップを持たせました。冷たい水が蛇口から噴き出しマグカップがいっぱいになったとき、わたしは『w-a-t-e-r(水)』とヘレンの空いた手に教えてあげたのです。言葉を教えたとたんに冷たい水がヘレンの手に流れたので、ヘレンはびっくりしてマグカップを落としてしまい、その場に立ちすくんでしまいました。ヘレンの顔に新しいことを学んだ喜びが表れていました。」

これがきっかけとなり、サリバン先生と他の教師の教育は、ヘレンに点字の使い方を教えたり周りの世界とのコミュニケーション方法を教えられるほど、飛躍的に前進しました。それは簡単なことではなく、生徒も先生も多くの壁や葛藤と向き合わなければなりませんでした。しかしサリバン先生もヘレンも頑固に突っ走ったり諦めてしまう代わりに、繰り返し「振り返る」ことに時間を費やしました。これは意識と決断力が必要な行動ですが、同時に学びを可能にする行動です。一見「のろま」に見えてしまっても、長い目で見ればより早く効果的に前進できる方法であり、くじけて涙を流すことも少ないということです。

「ハーバード・ビジネス・レビュー(Harvard Business Review)」というアメリカのグローバル・マネジメント誌によると、一日の終わりに15分間「振り返り」の時間を持つ人は、振り返らない人に比べて10日間で23%もパフォーマンスが高かったと伝えています。またイギリスの通勤者に関する研究では、通退勤中にその日のことを考えたり、計画を立てたりする人は「何も考えない人より幸福で、創造的であり、疲労が少ない」ことが分かりました。

簡単に言うと「振り返り」は、毎日の忙しい生活を一時停止させ、分類し、認識し、その日の経験に意味を見出すことです。「振り返り」を行う時間や場所は人それぞれですが、自身のライフスタイルを振り返る方法は数えきれないほどあります。それは日記かもしれませんし、通勤中の車で考えること、あるいは最高の教室である自然の中に行くことかもしれません。

皆さんは「振り返り」の時間をもっているでしょうか。振り返っていないという人は、今日から始めてみては?

より大きな何かのため、ここに来ました

より大きな何かのため、ここに来ました

ユ・ナムシクは、アメリカで高校を卒業した後、1年間のリーダーシッププログラムに参加するのを心待ちにしていました。ナムシクはこの1年で韓国、フィリピン、コロンビア、ネパールと世界中の国々を回りました。ネパールで彼が学んだことは、「奉仕活動」におけるとても大切なことでした。それは、奉仕活動はただ「良いことだ」という概念にとどまらず、長い人生でリーダーとなるための根本的要素であるということです。

リーダーシップ・タスクフォース(LTF)は、1年を通して若い青年たちがスキルを学び、トレーニングを終え家に帰ってからも家庭や地域でリーダーとなれるように教育する場です。奉仕活動がプログラムの主要活動であり、LTF参加者が自身のスピリットを成長させ、目標を行動に移せるよう訓練します。

ネパールプロジェクトの寄付をよびかける様子

ネパールに行くと言っても、LTFメンバーが現地の子供たちや家族を訪問して終わるわけではありません。ナムシクもチームの皆も多くの準備と整理をして、そのすべてに責任を持たなければなりません。ファンドレイジング(資金集め)や現地で行う活動内容も、ネパールに行く前に全て計画・準備します。

「ファンドレイジングの途中で苦しかった時も、ネパールで僕らを待っている子供たちを想うよう心がけました。」とナムシクは語ります。「チームメンバーとアクティビティの案を出し合っている時も、『ネパールの人々が必要としていることは何だろう?』と考えながら計画を立てました。」

一回で完結してしまう奉仕プロジェクトではなく、自然災害の被害を受けた遠隔地域のネパール人家族が抱える問題を、具体的に解決できる方法を見つけ出してあげたかったと語るナムシク。重要なのは、彼自身が「地域みんなで子供を育てる雰囲気を作りたい」、「家族の絆を深めてあげたい」、「人々や自分自身に変革をもたらしたい」と願った動機にあります。ナムシクは人々に変革をもたらす主人となる重要性を学びました。人に奉仕する道は、実際に作業に取り掛かって手が泥で汚れるよりずっと前から始まるのです。それは、自分自身の内面から始まることなのです。

パラパカ地域の小学生たちから歓迎を受けるナムシク

「もし何もかも全て準備された状態で、僕らは何もせずただネパールに行くだけだったなら、きっと小さな奉仕活動と友達作りで終わってしまったに違いありません。もっと重要なことは、自分自身の心さえ準備していない状態で現地に行って人々に会っても、彼らに何の変革ももたらすことはできなかったということです。僕にとって出発前のファンドレイジング期間は、単純にネパールでアクティビティができるよう資金を集めただけの期間ではなかったし、プロジェクト企画期間も単純にアクティビティを考えるだけの期間ではなかったと思います。それは『より大きな何かのために誠実な努力を注いだ』期間だったと感じています。」

 

FPA創設 ネパール(チトワン)大会

FPA創設 ネパール(チトワン)大会

2018年5月5日、ネパールのチトワン地域に住む家庭が集い、地域レベルのFPA創設大会が行われました。この地域に住む市民の多くは、2017年12月に韓国ソウルで行われた創設大会に参加していました。

チトワン創設大会には様々な宗教、党派、文化背景を超え、あらゆる職業・地位から500名以上が参席し、イベントにはミュージカルや文化パフォーマンス、宗教指導者らによるスピーチが行われ、家庭の価値とネパールの豊かな遺産を表現し合いました。

初めて行われたFPA教育準備プログラム(マダプル地域)

創設大会の準備にあたり、FPAメンバーたちは各地域コミュニティで複数家族が集まってできる、「ファミリー・ユニット(家庭のまとまり)」を作ろうと動き出しました。その目的は、教育や支援を通して神様中心の健やかな家庭を育てていくことにありました。ファミリー・ユニットは近隣の人々、友達、親戚によって形作られていきます。創設大会前の一か月間で、13もの多様な教育プログラムが開催され、ビジャイナガル地域のファミリー・ユニットでは、約200人以上がプログラムに参加しました。

こうした地域コミュニティの集まりの場を通して、家族も親、子供、お年寄りも一緒になって、健やかな家庭の霊性を育てる方法や、そうした家庭文化を日常から作っていく重要性について話し合う機会を持つようになりました。

家庭への支援は、平和の礎となります。今回の創設大会が、そうした地域住民の努力のスタートとなるセレモニーになりました。