新しい年が始まり新年の決意をしながら、私たちは自分自身に尋ねてみるべきです。「私は何に向かって取り組んでいるのか?どんな人間になろうと取り組んでいるのか?もしくは、ただ何も考えず取り組んでいるのか?」

 

なぜこのような疑問が重要かというと、

私たちが目標や決断をしっかり立てている時や、私たちの日常生活の中で意図的に何かに向かっている場合にのみ、私たちは物事を成し遂げられるからです。

逆に、もし私たちがその何かに対する明確なアイデアを持っていないとすれば、私たちは望まない所に立っている自分を発見するようになるでしょう。

 

ウガンダではこのようなことわざがあります。「もし、あなたは、行きたい場所が分からないまま生きているとしたら、あなたが辿り着くその場所は、実はどんな道を通ってもたどり着けるような場所です」というものです。このことわざは裏を返していえば、もし行きたい場所がわかっていれば、あなたはそこに行くための正しい選択をしてこそ、そこにたどり着けるのであり、また、あなたはそのような正しい選択をすることができるということです。この考えには信じられないほどの力があります。なぜならこれは、私たちには自分自身の現実を作る力と責任があるということを意味するからです。

 

であるならば、 「私は私の人生に何を望むのか?」という特定の疑問点に私たちは自然と辿り着くことになります。

 

人生の中で私たちは個人として何を求めているのかを知ることはとても重要ですが、自分の人生に何を求めているかを知ることは、常にあなたの家族と複雑に関係していると考えてみることも重要です。なぜなら家族がこの今の現実を作り上げているからです。1)私たちの生活の中で私たちのビジョンを明示する時、家族という存在が助けにもなり得るし妨げにもなり得るからであり、2)私たちのビジョンがどんなものであっても、結局のところ、私たちの健康や幸福は、常に私たちの家族の健康や幸福と関係しているからです。

 

以下のアクティビティを通して、家族に対するビジョンを描くことができるようになるはずですので、 この「私は私の人生に何を望むのか?」という質問の探求は、さらにワンステップ高みを行くことになり、あなた自身の個人的なビジョンを総体的にはっきりさせることができるようになります。

 

注意点:このアクティビティを家族と共に行う際、家族にはなぜこのアクティビティをしているのかは説明しないでください。そうする方が実際、より早く、より効率的にポイントがわかるようになっています。

 

 

アクティビティ:あなたの家族のためのビジョン構築

準備物:紙、描くもの(ペンなど)

目的:このアクティビティは、家族としての共通のビジョンを持ち、それを明確にすることの重要性を説明するために使用される

 

大きな紙を一枚取り出して、あなたの家族に指示して、そこに5分以内に一緒に、とにかく絵を一枚完成させるように言ってください。家族の一人ひとりが必ず、その絵になにかしらの貢献をしないといけません。ただし、誰かが何を書くべきかを質問してきたら、あなたはゆっくり微笑んで、これ以上の指示はこのアクティビティでは許されていないと説明してください。

 

5分経ったら、出来上がった絵を一緒に見てみて、お互いにその絵の説明をするようにしてください。ほとんど中身のない絵が多いかもしれませんし、家族の中には、この活動に戸惑いを感じたり、不快に感じている人もいるかもしれません。

 

次に、あなたはなぜこのアクティビティをしていて、どのようにするのかを説明してください。

 

  1. 家庭平和協会(FPA)の創設大会で、FPAの創設者である文顕進 理事長が家庭について語った下記の引用文を読んでください。

    皆様、家庭とは、人としての生き方を決定づける最も基本となる制度です。家庭は、神の創造本然のビジョンが根をおろす神聖な制度です。家庭は、真の愛、自己犠牲の利他的愛の泉にならなければなりませんでした。そして真の生命が形成される「愛の学校」になり、全人類が、血統の契約によって、神の真の血統に直接的につながる神の直接主管圏の本拠地にならなければなりませんでした。

    神はただ我々の創造主となる代わりに、我々の真の父母として、神の息子娘らと共に、実体的地上天国を建設しようとされました。神の最も深い願いは、愛の親子関係によって、全人類の生命に密接につながることでありました。この血縁関係を通して、神はご自身の存在を大きな家族関係のネットワークに拡大し、神の真理、正義、善を、神の息子娘たち、特に、すぐ次の世代に残すことを願われたのです。このような神中心の家庭こそ、平和な理想世界の基礎単位になるのであり、そうならなければなりませんでした。

  2. 5分間、上記のスピーチについて話し合う時間を設けてください。あなたの家族は上記のように表現された理想に近づくために取り組んでいますか?そのようにしたいですか?この方向に向かうためには何が必要ですか?
  3. 次に、今度は、先ほど使ったものとは違う別の紙を1枚準備して、そこにあなたたちが持っている家族の像を一緒に書くようにしてください。その家族の像はどのようなものであるかを話し合って計画し、その上で家族の一人ひとりに、この絵を作り上げるための具体的な役割を割り当てていってください。
  4. 次に、さっきと同じ5分間を使って、みんなで絵を描くようにしてください。

 

5分経ったら、一回目に描いた絵を二回目に描いた絵の横に並べて置いてください。(同じ人々が、同じ紙やペンを使って同じ制限時間で描いたものですね。) 家族メンバー一人ひとりに、このアクティビティを通して学んだ教訓をシェアするように指示してください。

 

もし誰も以下のようなことを話さなかったときは、あなたが進行役として大切な教訓として指摘してあげてください。例えば、

 

  • 最初に描いた絵は、誰一人として何をしなければならないかがわかっていなかったために、混沌としていて満足のいくものではない。
  • 二枚目の絵の方がずっと意味があり、象徴的意味が込められたものになっていること。というのは最初の絵よりもずっと、家族みんなが意見とイメージを出し合ったから。
  • 理想というものに対するアイデアを持つことによって、私たちが思い描く理想とはどのようなものなのかを想像しやすくなる。
  • ディスカッションやプランニングは、ともに効果的に活動するために必要不可欠なものである。
  • 私たちは多様性の美しさを非常に明確にみることができること。それゆえ、家族の一人ひとりが参加することが重要であること。
  • 共通のビジョンやゴールを持つことは重要である。それができないならば、一緒に活動しても目的も方向性もないことになり、満足感さえも得られないかもしれない。

 

 

 

さらなる議論のための質問

 

このアクティビティでは、共通のビジョンの重要性を知ることができたでしょう。あなたの家庭は平和と繁栄に対する共通のビジョンを持っていると感じますか?

 

もし持っているならば、そのビジョンを現実のものにするために、あなたが家族として立てたいアクションステップや習慣は何ですか?

 

持っていないならば、共通のビジョンを構築するために何ができるでしょうか?

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