9か月の赤ちゃんから学んだことは偉大でした

9か月の赤ちゃんから学んだことは偉大でした

「子供に人生のことを教えるというけれど、人生のことを教えてくれるのは子供たちだ」

9か月の子供を持つ母親にお話を聞きました。息子が困難なことを克服したりチャレンジや痛みを怖がらず進んだり、決してあきらめないことなどを通して成長している姿に学ばされ、自分も成長していると実感した経験を語ってくれました。

息子はまだ9か月しか生きていません。でも9か月で、息子はすごい速さで成長しています。

腕はむちむち肉がつきました。足にはかわいらしく「鳥のもも肉」というあだ名がついています。頬っぺたは落ちそうなくらいぷくっとしていて、顔全体はきれな桃の形です。こんなに小さな子供が、私に「人生は、より上を目指して励むこと」だと教えてくれました。

生まれてすぐ、息子を胸に抱いたのを思い出します。そのとき息子にできることと言ったら指で数えられるほどでした。息をする、眠る、うんちする、食べる、あくびする、そして目を開けて新しい世界をみわたすことくらいです。その時は一人でゲップもできなかったのですから。だからこそ彼が達成する一つ一つが、私たちにとって特別でした。目を開けてニコッと笑顔を見せてくれれば、みんなが寄ってきて話しかけました。口から見事なゲップが出るたび、私達は万歳!と大喜びでした。

数か月が経った頃、息子は見えてる世界をもう少し違う角度から見てみようと、「寝返り」に挑戦し始めたのです。最初は苦戦してしまいました。寝返る途中で腕がお腹につっかえてしまい、苦しそうでした。でも、彼はあきらめません。そしてついに一人で仰向けに返った瞬間、私たちは家族総出でお祝いしたのを覚えています。初めてうつ伏せに返ったときも同じでした。

しかし息子の挑戦はそこで終わりませんでした。次に彼が挑戦したのは、「座る」ことです。ところがこれは難易度の高い芸当です。何度も倒れては、頭や顔を床に打ってしまいます。痛くて泣きそうになった瞬間、ぐっとこらえてまた起き上がろうと挑戦するのです。長い戦いの末、ある程度バランスを取って座れるようになりました。彼はそのとき初めて横向きだった人が縦にまっすぐ見え、すぐ隣に自分のおもちゃやゴミをもった人が座っているのを発見したようでした。

「座る」ことを学んですぐ、彼はおもちゃが少し離れたところにあるのに気付きます。今度は、別の場所に移動する手段を学ばなければならなかったのです。彼はゆっくりと手を前に伸ばし始め、「ハイハイ」の練習に取りかかり始めました。やはり思うように動かない手足に苦労しますが、彼は練習に疲れ果てて倒れ込むまで、手を伸ばし続け足を動かし続けました。次第に毎日の特訓の成果が筋肉となって手足に現れてきたようです。今まで使ったことのない筋肉を得た彼は、少しずつ前へと進み始めました。最初のうちはイモムシが這いつくばっているようにしか見えませんでしたが、足がうまく後ろに回るようになると、手足で体を持ち上げられるようになりました。9か月の今になっては、彼は光のような速さで移動します。特にお姉ちゃんがテーブルからお菓子のかけらを落としたときなんかは。

しかし成長はこれで止まりません。彼は新世界に踏み出したようです。彼は最近、足の筋肉を強化するため、スクワットに励んでいます。今では一人で立つことができ、本人は誇らしく思っているようです。もちろん、それも苦労と痛みの結晶です。たくさん転んでたんこぶだらけになりました。今、彼は自分のお姉ちゃんやいとこのように、自由に歩き回ることを目指しています。そしていつか走り回ることも。

息子はいつも私を感動させ、突き動かしてくれます。彼がその生き様を通して教えてくれたのは、「人生とは、いつも次のステップ目指して努力し続けることだ」というものでした。息子は、何があってもあきらめず、いつも前を向いています。痛くて苦しいことにも、惜しみなく挑戦します。倒れる数だけまた起き上がってもう一度トライします。そして、そうしたプロセスの中で成長していきます。

私たちはときどき、自分が成し遂げたことや身に付けたことを見て、自己満足に浸ってしまいます。でも、こんなに小さい自分の息子でさえ困難に挑戦し続け、たった9か月で数えきれないほど多くを学び、心から喜びながら生きています。それを目の当たりにしたとき、自分ももし同じように「もっと学ぼう」「もっと成し遂げよう」という姿勢を持ち続けていたら、もっと大きなことができたはずだと思い知らされるのです。

彼の生き方は、兄弟たちにも影響を与えました。お兄ちゃんが、クラスのみんなの前で弟について発表したのです。「諦めないことと、ベストを尽くすことを弟から学びました。」そのおかげでお兄ちゃんの発表は先生やクラスから認められ、良い評価をもらったそうです。

9か月の赤ちゃんから学べることは、なんと偉大なことでしょう。

自分の判断は自分の責任だ

自分の判断は自分の責任だ

「どうしてピアノの練習しなくちゃいけないんだ」と、ヨシは自分自身に問いかけました。ピアノを練習するか、読んでいた漫画を読み続けるか、悩んでいたのです。

そして「毎日練習するって決めたんだった」と自分に語りかけます。「それに練習はいろんな意味で僕の役に立つんだ。ピアノがうまくなっていい曲を弾けるようになる。自分の行動に責任感を持つようになる、そして、お母さんを喜ばせられる。」

ヨシは漫画の本を閉じ、ピアノの方へと向かい、レッスン本を開いて練習を始めました。

その日の夜、お母さんが帰って来た時、彼は自信気にピアノを練習したことを告げました。お母さんの顔には大きな笑顔が広がり、お母さんは「ありがとう!」と言いました。

CVAのサービスプロジェクトで寄付されたキャンディの整理を手伝うヨシ(一番左)

週に一度のコアバリューアカデミーで、ヨシは自分が決めたことにオーナーシップ(主人意識)をもつ重要性を学びました。

オーナーシップとは、「人に言われたからやる」のではなく、本人がしっかりとその価値を理解し、同意した上で行動に起こすことです。

人生の様々な場面で、親はヨシにピアノの練習や勉強、健康な食生活、家事、スピリチュアル学習など、たくさんのことを指示します。ヨシにオーナーシップがなければ、親に言われた時だけ行動するという習慣がついてしまうでしょう。オーナーシップを持てるようになれば、本人がその価値を感じ、自分の判断に責任をもち、自ら行動に移すという「行動の意識的選択」を可能にします。

例:

  • 勉強する。なぜなら神様と世界を助けられる知識を得るためだ。
  • 健康的に食べる。なぜなら丈夫な体を作って神様と世界を助け、自分の家族を守るためだ
  • 家事をする。なぜなら自分の家族と自分自身にもっと責任感を持てるようになるためだ。
  • お祈りをする。なぜなら神様と私の関係に努め、その日神様が私に教えようとしていることを知るためだ。
  • 自分の価値を勉強する。なぜなら私の家族の価値について知るためだ。

ヨシはそういった毎日の小さな判断が、自分の価値の主人になる機会であり、将来大きな選択を迫られた時のための重要な準備であると学びました。

その週、コアバリューアカデミーの生徒は、自分の行動の主人になる練習として、目標を設定するよう言われました。ヨシはピアノの練習を選びました。

その週、彼はお母さんを喜ばせ、先生も喜ばせ、練習の価値と日々の自己管理のオーナーとなりました。


家でやってみよう:

– 子供の実践項目のリストを作ってみましょう。

– 子供と一緒に項目一つ一つについて話してみましょう。子供が各項目を実践するとき、どのような価値を作り出せるか説明しましょう。

– リスト中から一つを選び、子供が一週間その実践内容の「オーナー」になれるよう目標を立てましょう。

– 週の最後にオーナーシップについて何を学んだか、またその行動のオーナーになることでどんな価値が与えられたか振り返ってみましょう。

– これから先、子供が自ら判断し行動しなければならない状況を想定して話し合ってみましょう。(例:兄弟とお菓子を分けなければならない時、真実を言うかウソを言うか選択する時、家事をするか迷うときなど)

神から与えられた才能とは:CVLで自己発見について話し合う

神から与えられた才能とは:CVLで自己発見について話し合う

「神から与えられた才能を、どうやって知ることができるんだろう?」

「どこからが才能なの?才能の定義は?」

「神から与えられた才能をどのように見つけるか」を討論すべく、今日もアメリカの大学生と若い専門家たちが集まり、2ヵ月毎のビデオ通話をスタートさせました。

学校や仕事場で活用できる実用的な知恵から、結婚の準備などの人生を変えるような大きな決定との向き合い方まで、CVL – Core Values for Life(コアバリュー・フォー・ライフ)は若者たちが自身の信仰生活を深めるための重要な対話(話)を行います。

ある男性が、「すべての人が才能をもって生まれるかどうかはわからない。―――でもすべての人は、才能を発揮するためのポテンシャル(潜在能力)を神から与えられているはずだ」

それに対して、「神様がどんな才能を与えてくれたのか探すのと同時に、自分も様々な領域にチャレンジして自分の才能を探し、その使い道を見つけるプロセスも大事だと思う。バランスが必要。」

ワシントン州のあるエンジニアが、自身の経験を語りました。

「最初は医療現場で働こうと思ったのですが、科学技術を専攻して製油所で働くようになりました。地域にエネルギーを供給することは、人々の日常生活に影響を与えることです。低価格で家族に交通手段を提供することで、人が色々な場所に行ったり他人と交流できる機会を、間接的ですが与えることができます。人はどの分野に行っても働き方を見出せるし、才能は世界に役立って初めて、『神から与えられたもの』と言えるようになります。」

通話の中で他の参加者が「質問ですが…」と言いました。「自分の情熱を注ぐ分野と、人の役に立つ分野、どちらにするか迷ったことはありますか?」

国際NPOで働く女性が答えました。

「私はデザイン学と国際関係学を勉強しました。私がデザインを外せなかったのは、デザインに情熱があったからです。私は、「これがやるべきことだから」という理由だけで学習分野を決める必要はないと思います。自分が勉強している分野は、ものごとの仕組みを考えたり、それがどう世界に役立つのかを考える材料になるのではないでしょうか。」

またある人が答えました。

「自分の良心に耳を傾けること。他人が言うことを聞き入れるのもいいけれど、結局のところは、自分の良心に耳を傾けてみなければならないと思います。」

「私たちは神から与えられた才能について話していますね。神が才能をくれたのだから、神は私たちが情熱を注いでいるものを知らないはずはありません。私たちが情熱を注げるものも神が与えてくれたんです。神はある日突然、何か別の仕事を私に任せるかもしれません。それは、神は私を必要としているし、私が情熱を注ぐものを忘れてはいないからです。私は音楽の道に行きたかったのですが、自分の良心はついてこなかったので諦めました。でもその後人生の中で、音楽に携わる機会を何度も与えられました。」

アラスカから参加している男性は、「自分の理性が自己開発の道に行こうとする時期を認識すべきだ」と語りました。「私たちがその道に行こうとするとき、時々偽りの感覚が現れます。自分の良心の声を聞き、自分の能力や自己を締めつける習慣から抜け出すことによって、自分自身のことをもっと知ることができ、才能も新たに発見することができると思います。」

では、神から与えられたあなた自身の才能を発見するために、あなたにできることは何でしょうか?

CVLメンバーの答えはこうです。

「荒野に出かける!自然の中に入り、頭をスッキリさせてくる。」

「日記をつける。意識の流れだけを記すのではなく、自分自身に聞く。『私のモチベーションは何か?』と。」

「神を考えることから、一日をスタートさせる。」

「祈る。」

今いるところから出る。自分の才能を見つける。違いを生み出す。

見本で示す重要性

見本で示す重要性

「行動は言葉よりも雄弁に語る」ということわざは、子育てをする親なら聞いたことがあるかもしれません。子供を人格ある人間として育てたいと思うのなら、まず自分がその理想像になって、見本で示すことが大切です。

アメリカに住むケンシュウとカーリーは、5人の子供を育てています。二人が親になってみて学んだことは、「言葉だけでなく、行動で見本を示さなければならない」ことだと、毎週恒例の家庭学習サークルで語ってくれました。

「ご飯を食べている間、親が自己主管する姿など、子供たちは様々なところから私たちのクセや習慣を受け継ぎます。だからこそ子供に『こうしなさい』と教える時は、一度考えてみなければなりません。『私自身がちゃんと見本になれているだろうか?』と。ですから、何か取り組まなければならないことがあれば、子供と一緒に行うことが必要です。それぞれには役割分担というものがあります。子供を教育するには、見本で示さなければなりません。」

 

親は、その家庭の道を示すリーダーです。よいリーダーは、ロールモデルになる重要性を知っています。言葉だけになるよりも、心も体も健やかなライフスタイルを子供たちに見せることで、子供たちは物事への理解を深めることができ、さらには親への信頼と尊敬心をも育むことができます。

 

あなたが子供に受け継がせたいものは、何ですか?

 

子供の見本になれているか、一度じっくり振り返ってみましょう。

 

“ビルおじさん”

“ビルおじさん”

ビルは、町で見かけるとクールなニューヨーカーに見えるかもしれません。しかしその外見とは違い、みんなから親しみを込めて「ビルおじさん」と呼ばれています。

彼はとても誠実で、人のために自分の時間を尽くす人です。彼は、妻や子供、他の家族によって、自分の人生が祝福されていると毎日感じているといいます。一日一日を神と家族と共にお祝いしているように感じるというのです。

「私にとって、毎日が神の日のようです。」「朝起きるたび、正しいことをしたい、何かをお捧げしたいと考えるようにしています。」

彼の愛情は、「全ての人は、神の作った家族の一員だ」という信念から湧き上がっています。

「30対1で話すときと、1対1で話すときは、何も違わないということを覚えておかなければなりません。私たちは同じ家族です。私たちは同じ人間なのです。心の底から言いたいことは、毎日が神の日だということ。もちろんいつでもそう考えるのは難しいです。特に高速道路を運転している時は、自己中心的になってしまう自分がいます。でも私が自分の家族から学んだことは、一瞬一瞬が大切で、これが私の家族なのだということです。あなたは、私の家族なんです。」

 

ビルおじさんは家族でない人にも、まるで自分の家族のように気さくに優しく接します。彼が見せてくれた誠実な心は、私達が信頼と霊的成長を築けるコミュニティづくりにおいて、欠かせない要素です。

 

 

FPA創設大会が韓国の新聞に取り上げられました

FPA創設大会が韓国の新聞に取り上げられました

FPA創設大会の様子が、韓国内の大手新聞社、Newsisや中央日報で取り上げられました。

記事へのリンクはこちらです。

 

 

 

平和な家庭を築く

平和な家庭を築く

多くの国や宗教のサポートのもと、FPA創設大会が開催されました。

2017年12月2日、韓国ソウルのグランドヒルトンホテルにて開催された家庭平和協会(Family Peace Association)の創設大会には、1,200名以上の著名人、宗教指導者、学者、市民社会の代表と世界中から集まった家族らが招待されました。

ロバート・シューラ―・ミニストリーの創設者であり牧師のロバート・シューラー氏

大会のテーマである「神中心の家庭に根差した新しい霊的意識を創る」は、「家庭」を人類文明の礎石として重要視するよう強調したテーマです。家庭は、個人の身体的発展、感情的発展、霊的発展が一カ所に集結した最も基礎的な社会単位であり、人間の霊的意識と平和・繁栄社会の発展を形作る土台として認識されています。

仏教、キリスト教、イスラム教など、様々な宗教指導者がそれぞれの信仰や伝統を代表し、平和で安定した社会確立のために「家庭」が重要な中心となるという認識を共有しました。

FPA(家庭平和協会)は、「神中心の家庭を通した平和世界を築く」という使命のもと、文顕進氏と妻の文全淑氏によって共同創設されました。

文顕進氏は基調演説で、自身の父、故文鮮明牧師が始めた取り組みを完結させるべく、その活動を引き継ぐ決意の一つとしてFPAを創設したことを力説しました。

永続する平和の礎となる「神中心の家庭」実現に向けて、サポートと団結を呼びかける文顕進氏

「今日家庭平和協会を創設することを通して私はその約束を守っています。」と語る顕進氏。「このスピリチュアルな運動は、私の父を生涯突き動かしたビジョン、即ち、人類がOne Family Under God(神の下の一家族)として生きる平和理想世界の夢を前進させることでしょう。」と続けました。」

また文顕進氏は、社会問題の増加や基本的人間価値への脅威、アイデンティティによる分裂など、今家庭を脅かす様々な社会傾向に立ち向かうため、すべての家庭が共に賛同するよう呼び掛けました。

続けて、「神中心の家庭は、神性を回復し、本然の創造目的に一致しているため、全ての肯定的な人間の発展において中心的役割を果たします。このような家庭がなければ、人類は道徳的判断が出来ず、この時代の難題に立ち向かう確信も持てず、我々の子供たちと孫たちのための明るい未来を建設することもできないことでしょう。」と語りました。

FPA(家庭平和協会)は、人類の霊的意識を高めるため、神中心の家庭を育てる会員制団体です。

大会の写真や基調演説などはこちら

以下は創設大会のプログラム(英語版)です。

FPA創設大会 創設者による基調演説

FPA創設大会 創設者による基調演説

下記は、2017年12月2日に行われたFPA創設大会の、創設者による基調演説の内容です。

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開会挨拶
 
世界各地からお越しくださった、著名な宗教指導者、内外の貴賓、家庭平和協会の創設会員の皆様。
 
私の生まれ故郷、韓国ソウルにようこそ。歴史的な家庭平和協会創設大会にお越しいただき、心より感謝申し上げます。
 
創設大会のテーマは、「神中心の家庭に基づく霊的意識の創造」というものです。このテーマは、この新しい組織の熱い志を表すと共に、今日の世界が抱える困難な課題に対し、シンプルかつ深遠な解決策も提示しています。
 
私はこれまで20年以上にわたり、全世界でOne Family Under God (神の下(もと)の一家族)というビジョンを推進してまいりました。当初、そのための手段として、統一運動という大きな枠組みのなかで各組織を活用してきました。それらの組織はある程度の成果を上げましたが、各組織が生み出した問題と共に、制度や運営にも限界がありました。そこで私は2009年、ミッションを継続して遂行するために、独立した組織としてグローバル・ピース・ファウンデーション(GPF)を設立しました。皆様の多くがご存知のように、このGPFが、私どものビジョンを大きく前進させてきたのです。
 
しかし、真の変革を成し遂げるためには、GPFの運動とそのミッションを補完する新たな組織が必要です。この新組織は設立当初から、あらゆるレベルにおける平和のためのグローバルな「草の根運動」を鼓舞するスピリチュアルな方向性を有していなければなりません。また、個人、家庭、社会、国家、世界において、関連性があり、シンプル、かつ有意義なものでなければなりません。さらに、この時代の内外のあらゆる分裂を乗り越えて人類家族を一つにする会員制の組織でなければなりません。
 
家庭平和協会こそが、その新たな組織なのです。
 
 
創造目的
 
皆様、家庭とは、人としての生き方を決定づける最も基本となる制度です。家庭は、神の創造本然のビジョンが根をおろす神聖な制度です。家庭は、真の愛、自己犠牲の利他的愛の泉にならなければなりませんでした。そして真の生命が形成される「愛の学校」になり、全人類が、血統の契約によって、神の真の血統に直接的につながる神の直接主管の本拠地にならなければなりませんでした。
 
神はただ我々の創造主となる代わりに、我々の真の父母として実体的地上天国を神の息子娘らと「共同創造」しようとされました。神の最も深い願いは、愛の親子関係によって、全人類の生命に深くつながることでした。この血縁関係を通して、神はご自身の存在を大きな家族関係のネットワークに拡大し、神の真理、正義、善を、神の息子娘たち、特に、すぐ次の世代に残すことを願われたのです。このような神中心の家庭こそ、平和な理想世界の基礎単位になるのであり、そうならなければなりませんでした。
 
 
家庭の重要性
 
我々が経験する最も親密で根本的な関係は、家庭の中で見いだされるということに皆様全員が同意されると思います。それ故に、どのような文化、民族、人種、国籍であれ、親密な家族関係が普遍的な理想とされているのです。ですから我々は、家族以外の人との関係において、その親密さを強調したいとき、家族に関する表現を用いるのです。親しい友人たちは私の兄弟、私の姉妹のようだと言い、尊敬する年長者や師を私の父、私の母のようだと言い、深く愛する年少者は、私の子供のようだと話すのです。
 
この親密な関係故に、家庭は自然に愛情や相互依存性、社会的つながりを学ぶ学校になります。人生に関する驚くべき事実は、誰もが自分で選択するのではなく、与えられた環境のなかで人生が始まるということです。両親が愛で結ばれた結果として、この世界に完全に無力な状態で生まれ、父母の愛と保護に依存して生存し成長して行きます。そして兄弟姉妹、祖父母、おじ・おば、いとことの関係を体験していくなかで、人間とは最初から本質的に社会的な存在であり、相互依存する存在であるということを学んでいきます。その結果、アイデンティティや目的意識、幸福が他者との深い愛情関係によって決まるということを理解するようになり、自然に家庭のなかで唯一つしかない自らの位置と役割を悟るようになります。
 
 
普遍的原理と価値観
 
価値観や規範に広く異論が投げかけられ、再定義されているこの時代において、由緒あるスピリチ
ュアルな原理と価値観を明確にし、高揚していくことは急務です。そのような原理はこの混乱のなか、神の神聖なる愛を中心とする家庭に基づく神の理想へ人類を導く必要不可欠な羅針盤になるのです。そのような普遍的原理の証拠を見つけるにおいては遠くを見る必要がありません。
 
まず、由緒ある伝統を守り、教え、実践してきた主要宗教の伝統を見れば良いのです。こうした伝統は人間の生命の本質的価値を教えてくれると共に、人間関係、特に家族における関係の正しい秩序を説き、人生の基準となる徳を教えています。伝統宗教の教義はそれぞれ異なるかもしれませんが、教義の違いは教えのなかの小さな部分に過ぎません。宗教の教えの大部分は普遍的真理を教えています。この真理は全ての信仰者が共有する普遍的かつスピリチュアルな原理と価値の土台となっているのです。
 
第二に、自然界に目を向ければ、あらゆる被造物に存在する秩序や設計に神の手を感じることができます。私は多くの時間を自然のなかで過ごします。自然は、私が神の導きを求め、内なる精神を高める第一の礼拝堂であるからです。アラスカの過酷な山々や、アフリカのサバンナの猛暑のなかで、自分を偽って創りだした見せかけの姿の背後に隠れることはできません。自分の真の姿を見つめざるを得なくなるのです。それ故に、偉大な宗教指導者の多くは、創造主を理解し、その創造目的を知ろうとしたとき、自然のなかへ向かったのです。
 
普遍的原理の証拠を提供する3つ目の分野は、社会科学です。自然科学が想像を絶するスピードで発展し、自然界の理解を深めている一方、社会科学も、何が幸福や成就感、健康に益をもたらすのか、人との相互作用をより客観的に理解することのできるあらゆる手法を発展させています。歪曲されたり、自己中心的な目的追求に使われたりしていない場合、伝統的な家庭観の重要性を示す経験的データは豊富にあります。
 
 
現代の世界の緊迫状況
 
このような家庭に関する真理は、ここにお集まりくださった皆様には、自明のことでしょう。しかし今日、先進国は、様々な方面から深刻な挑戦を受けています。歴史を通して家庭を定義し社会の結束の基盤を提供して来た伝統的思想や根本的な価値観に疑問が投げかけられています。特に西洋の家庭における内的な葛藤や混乱は、道徳的権威の失墜を反映するものとして他の国々の目に映るため、全世界に影響を及ぼします。
 
過去一世紀の間、西洋が及ぼした影響は否定できませんが、西洋は、この地球に暮らす75億の人類のごく一部に過ぎません。それにも関わらず、西洋はこれまで、人間の状態を向上させる基本的人権や自由といった普遍的理想を擁護することで、人類共同体をリードしてきました。こうしたスピリチュアルな原理や価値観は、ユダヤ・キリスト教的な伝統から来たものです。しかし、1960年代の世俗的な進歩的運動の台頭と共に、神や信仰という言葉を公の場で言及することが憚られるところまで西洋文化における由緒ある伝統がむしばまれてしまいました。
 
しかし、発展途上国の多くがカウンターカルチャー運動の社会実験の多くを拒否する伝統的・宗教的な社会と文化を持っています。西洋の過剰な物質主義的・世俗的文化は、発展途上国の大半で不快に思われています。先進国のような繁栄を求めてはいますが、現代の西洋の価値観を取り入れたくはないのです。
 
世界的なテロとの戦いというテーマに関する多数の専門家が認めているように、イスラム教のテロリスト集団は、西洋がこの時代の道徳的指導者としての道を失ったという共通認識の広がりを利用しています。この世界的衝突の本質は、宗教的含みを持つと同時に、「道徳的権威とスピリチュアルなリーダーシップ」というさらに深い問題を示唆しています。イスラムの過激化という問題は、イスラム信仰共同体内で対処すべきではありますが、イスラム教や宗教のテロリズムは、個別宗教の教理の境界を超え、根本的な普遍的真理で人類を啓蒙することのできるスピリチュアルなイデオロギーによって打ち破ることができることでしょう。
 
 
スピリチュアルな覚醒の必要性
 
先進国世界の物質主義的・世俗的文化では度々、自己犠牲や自制、持続的な人間関係よりも、即時的満足を重要視します。また、ソーシャルメディアとインターネット上の非人間的仮想世界の出現により、利己的で極端な個人主義へ向かう憂慮すべき傾向が表れています。人との交流や深い内省を減少させるという理由から、多くの人々はこのようなテクノロジーの発展による社会的効果を憂慮し、こうした傾向が長期的にもたらす影響について懸念しています。そして何より深刻な事は、テクノロジーが世界の全ての問題を解決できるという共通認識が広がりながら、人間の霊的意識に基づく人生の根本的な意味と本質を破壊するテクノロジー主導のユートピア理想が拡散されているということです。
 
しかしこの霊的意識こそが、人類に新しい次元の啓発された知性をもたらした人類歴史上の全ての「大覚醒」の基盤であったのです。ユーラシア大陸の「パクス・モンゴリカ[1]」からヨーロッパの宗教改革と啓蒙主義に至るまでに、信教・通商・思想の自由と、個人の功績・才能の重要性という普遍的理想が誕生し、育まれ、発展していきました。
 
このような理想が、基本的人権と自由を擁護するアメリカ合衆国を誕生させ、西洋を特徴づける理想になったのです。いつの時にも、歴史的意義のある発展を促進したものは、スピリチュアルな真理の追究でありました。
 
新しい霊的意識の不在は、人種、民族、宗教、経済、イデオロギー、党派による重大な社会的亀裂のなかにある最も先進化された国々の社会構造を分裂させる原因となっています。財産、テクノロジー、豊富な商品とサービスは、物質的なニーズを満たすことはできても、真理や意義を求める精神の欲求を満たすことはできないということを、多くの人々が悟り始めています。このニーズを満たそうとすれば、人はその魂を「覚醒させる」しかないのです。
 
 
神中心の家庭の重要性
 
家庭は、人間に絶対的に必要な身体的・情緒的・精神的ニーズに応える社会の最も基礎的な構成単位です。したがって家庭が、人生において重要で有意義であるということは普遍的に言えることです。我々が誰として生まれ、どのように育ち、何より重要な、最も深い関係がどのようなものかを定義するのも家庭です。それ故に家庭は自然に、個人、家庭、社会、国家、世界における全ての有意義な変革の出発点になるのです。
 
神が全ての真理、正義、善の根源であられるため、そうした理想を反映する家庭を築くには、神の臨在と祝福が不可欠です。基本的人権と自由という理想が、人間の制度ではなく創造主に由来するように、人間の完成は、神の目的に一致しているときにのみ可能なのです。真の自由と、人間の本質的な価値は、精神と良心の命令を認識し、それに従って生きるときに、はじめて実現するのです。こうした理想は、まず家庭のなかで育み、体験する必要があり、それから社会、国家、世界へと広げていくことができます。
 
そのような家庭を通して、人類は啓蒙される機会を得て、平和と共栄の世界の建設に積極的に参加するようになるのです。そうした家庭において、普遍的原理と価値観が実在するようになり、神の真理と正義と善が現れます。このような家庭の変わらない本然の目的は、創設大会の「神中心の家庭に基づく霊的意識の創造」というテーマを実体化することを意味しています。
 
 
わが父の使命を継ぐ
 
皆様、本日は、私にとって大変意義深い日です。この日は全世界の男女と家庭、伝統宗教、様々な組織から来られた皆様が、共に神中心の家庭を育む決意を表明する、人類史において一時代を画す日です。一方でこの創設大会は、私の父が生涯をかけた仕事を継ぎ、続けていくという私個人の決意を意味しています。
 
父は、全人類が神中心の家庭を築けるよう導くグローバルな運動を起こすために、世界平和統一家庭連合を創設されました。公のスピーチで、父はよくこう述べていました。「神が人類を創造した究極的な目的はどこにあると思いますか? それは真の愛を中心とした理想家庭の完成を通して喜びを感じることでした。…神様と一つの家族を成し、永遠に喜びを感じて生きる道である …」
 
父がこのミッションを明確にし、実現しようとしたとき、父が直面した困難を私はこの目で見てきました。父は、全人類が平和と幸福のなかで共に生きる道を見いだせという神の召命に応えることに、全生涯を捧げられました。父の献身は一民族や一宗教のためではなく、全人類のためのものでした。父は一般大衆から誤解されることが多く、利己的な政治意図を持った支持者たちによって利用されることさえありました。それでも父は最後まで、神と人類に対する決意を固く守られました。その父の息子として、父の夢と同じ夢を持つ者として、私はこの夢を成し遂げることを誓います。
 
1998年に、「世界平和統一家庭連合」の国際副会長に任命されたとき、天と人類の前に、私は約束したのです。「神中心の家庭の形成を通して神の王国を拡大する私の両親の夢を推し進める」と。世界平和統一家庭連合は、父の立てた本来のミッションにそぐわないため、これ以上家庭連合を通して活動することはできませんが、今日家庭平和協会を創設することを通して私はその約束を守っています。
 
このスピリチュアルな運動は、私の父を生涯突き動かしたビジョン、即ち、人類がOne Family Under God(神の下の一家族)として生きる平和理想世界の夢を前進させることでしょう。
 
 
行動の呼びかけ
 
今日、我々は歴史の転換点に立っています。今、世界において、人類のスピリチュアルな意識の新たな大覚醒の機が熟しています。しかし同時に、神聖な制度であるべき家庭が、現代文化のなかで作用する様々な破壊的勢力によって我々の目前で弱体化し、社会の絆が崩壊しつつあります。その結果、世俗的なものであれ宗教的なものであれ、人間だけによって作られた制度が、すでに存在していた人類の分裂を深めているのです。
 
神中心の家庭は、神性を回復し、本然の創造目的に一致しているため、全ての肯定的な人間の発展において中心的役割を果たします。このような家庭がなければ、人類は道徳的判断が出来ず、この時代の難題に立ち向かう確信も持てず、我々の子供たちと孫たちのための明るい未来を建設することもできないことでしょう。人間社会が進む道は、我々がこの真理をどれだけよく理解し、それを行動に移すために、今日どのような選択をするのかによって決まります。
 
宗教的・人種的・文化的・経済的緊張故に、人類がより分裂を深めている今この時、我々は共通の目的を見いだし、全ての人が神の息子娘として尊重される世界に向けて協力しなければなりません。信仰と良心を持った者として、我々は教理やイデオロギーの違いを乗り越え、世界の偉大な宗教伝統の由緒ある教えに含まれている普遍的原理や共通の価値観を認知しなければなりません。何よりも、我々は共通の創造主へ向かうよう人類のスピリチュアルな意識を啓発し、One Family Under God (神の下の一家族)の世界を築くために協力していかなければなりません。一度に一家庭ずつ進めていくのです。
 
家庭平和協会の公式出帆において、私と手を結んでください。神が喜び住まわれる家庭、神の光と平和が世界中に広がる家庭を立てることによって、平和の時代の到来を告げる努力を共にして行きましょう。
 
皆様に神の恵みがありますように。ありがとうございました。

 

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LTF(リーダーシップ タスクフォース): 2017年フィリピン フォトギャラリー

LTF(リーダーシップ タスクフォース): 2017年フィリピン フォトギャラリー

撮影:Takae Goto

「はじめはカルチャーショックがありましたが、まるで自分の弟妹のように子供たちを愛すことができました。村の子供たちにあげた愛情は、私が学校の友達やコミュニティーメンバーにあげてた愛情と何も変わりませんでした。同じ言語を話すわけでもないし生活スタイルも全く違うけれど、みんな同じように持っている心が通じ合うことで、一つの家族だと感じれました。」

Takae Goto

LTF 3期