家族としてのビジョン構築

家族としてのビジョン構築

新しい年が始まり新年の決意をしながら、私たちは自分自身に尋ねてみるべきです。「私は何に向かって取り組んでいるのか?どんな人間になろうと取り組んでいるのか?もしくは、ただ何も考えず取り組んでいるのか?」

 

なぜこのような疑問が重要かというと、

私たちが目標や決断をしっかり立てている時や、私たちの日常生活の中で意図的に何かに向かっている場合にのみ、私たちは物事を成し遂げられるからです。

逆に、もし私たちがその何かに対する明確なアイデアを持っていないとすれば、私たちは望まない所に立っている自分を発見するようになるでしょう。

 

ウガンダではこのようなことわざがあります。「もし、あなたは、行きたい場所が分からないまま生きているとしたら、あなたが辿り着くその場所は、実はどんな道を通ってもたどり着けるような場所です」というものです。このことわざは裏を返していえば、もし行きたい場所がわかっていれば、あなたはそこに行くための正しい選択をしてこそ、そこにたどり着けるのであり、また、あなたはそのような正しい選択をすることができるということです。この考えには信じられないほどの力があります。なぜならこれは、私たちには自分自身の現実を作る力と責任があるということを意味するからです。

 

であるならば、 「私は私の人生に何を望むのか?」という特定の疑問点に私たちは自然と辿り着くことになります。

 

人生の中で私たちは個人として何を求めているのかを知ることはとても重要ですが、自分の人生に何を求めているかを知ることは、常にあなたの家族と複雑に関係していると考えてみることも重要です。なぜなら家族がこの今の現実を作り上げているからです。1)私たちの生活の中で私たちのビジョンを明示する時、家族という存在が助けにもなり得るし妨げにもなり得るからであり、2)私たちのビジョンがどんなものであっても、結局のところ、私たちの健康や幸福は、常に私たちの家族の健康や幸福と関係しているからです。

 

以下のアクティビティを通して、家族に対するビジョンを描くことができるようになるはずですので、 この「私は私の人生に何を望むのか?」という質問の探求は、さらにワンステップ高みを行くことになり、あなた自身の個人的なビジョンを総体的にはっきりさせることができるようになります。

 

注意点:このアクティビティを家族と共に行う際、家族にはなぜこのアクティビティをしているのかは説明しないでください。そうする方が実際、より早く、より効率的にポイントがわかるようになっています。

 

 

アクティビティ:あなたの家族のためのビジョン構築

準備物:紙、描くもの(ペンなど)

目的:このアクティビティは、家族としての共通のビジョンを持ち、それを明確にすることの重要性を説明するために使用される

 

大きな紙を一枚取り出して、あなたの家族に指示して、そこに5分以内に一緒に、とにかく絵を一枚完成させるように言ってください。家族の一人ひとりが必ず、その絵になにかしらの貢献をしないといけません。ただし、誰かが何を書くべきかを質問してきたら、あなたはゆっくり微笑んで、これ以上の指示はこのアクティビティでは許されていないと説明してください。

 

5分経ったら、出来上がった絵を一緒に見てみて、お互いにその絵の説明をするようにしてください。ほとんど中身のない絵が多いかもしれませんし、家族の中には、この活動に戸惑いを感じたり、不快に感じている人もいるかもしれません。

 

次に、あなたはなぜこのアクティビティをしていて、どのようにするのかを説明してください。

 

  1. 家庭平和協会(FPA)の創設大会で、FPAの創設者である文顕進 理事長が家庭について語った下記の引用文を読んでください。

    皆様、家庭とは、人としての生き方を決定づける最も基本となる制度です。家庭は、神の創造本然のビジョンが根をおろす神聖な制度です。家庭は、真の愛、自己犠牲の利他的愛の泉にならなければなりませんでした。そして真の生命が形成される「愛の学校」になり、全人類が、血統の契約によって、神の真の血統に直接的につながる神の直接主管圏の本拠地にならなければなりませんでした。

    神はただ我々の創造主となる代わりに、我々の真の父母として、神の息子娘らと共に、実体的地上天国を建設しようとされました。神の最も深い願いは、愛の親子関係によって、全人類の生命に密接につながることでありました。この血縁関係を通して、神はご自身の存在を大きな家族関係のネットワークに拡大し、神の真理、正義、善を、神の息子娘たち、特に、すぐ次の世代に残すことを願われたのです。このような神中心の家庭こそ、平和な理想世界の基礎単位になるのであり、そうならなければなりませんでした。

  2. 5分間、上記のスピーチについて話し合う時間を設けてください。あなたの家族は上記のように表現された理想に近づくために取り組んでいますか?そのようにしたいですか?この方向に向かうためには何が必要ですか?
  3. 次に、今度は、先ほど使ったものとは違う別の紙を1枚準備して、そこにあなたたちが持っている家族の像を一緒に書くようにしてください。その家族の像はどのようなものであるかを話し合って計画し、その上で家族の一人ひとりに、この絵を作り上げるための具体的な役割を割り当てていってください。
  4. 次に、さっきと同じ5分間を使って、みんなで絵を描くようにしてください。

 

5分経ったら、一回目に描いた絵を二回目に描いた絵の横に並べて置いてください。(同じ人々が、同じ紙やペンを使って同じ制限時間で描いたものですね。) 家族メンバー一人ひとりに、このアクティビティを通して学んだ教訓をシェアするように指示してください。

 

もし誰も以下のようなことを話さなかったときは、あなたが進行役として大切な教訓として指摘してあげてください。例えば、

 

  • 最初に描いた絵は、誰一人として何をしなければならないかがわかっていなかったために、混沌としていて満足のいくものではない。
  • 二枚目の絵の方がずっと意味があり、象徴的意味が込められたものになっていること。というのは最初の絵よりもずっと、家族みんなが意見とイメージを出し合ったから。
  • 理想というものに対するアイデアを持つことによって、私たちが思い描く理想とはどのようなものなのかを想像しやすくなる。
  • ディスカッションやプランニングは、ともに効果的に活動するために必要不可欠なものである。
  • 私たちは多様性の美しさを非常に明確にみることができること。それゆえ、家族の一人ひとりが参加することが重要であること。
  • 共通のビジョンやゴールを持つことは重要である。それができないならば、一緒に活動しても目的も方向性もないことになり、満足感さえも得られないかもしれない。

 

 

 

さらなる議論のための質問

 

このアクティビティでは、共通のビジョンの重要性を知ることができたでしょう。あなたの家庭は平和と繁栄に対する共通のビジョンを持っていると感じますか?

 

もし持っているならば、そのビジョンを現実のものにするために、あなたが家族として立てたいアクションステップや習慣は何ですか?

 

持っていないならば、共通のビジョンを構築するために何ができるでしょうか?

新年・新習慣:家族でプランを立てよう

新年・新習慣:家族でプランを立てよう

人は物事を繰り返す存在である。従って、優秀さとは行動によって得られる物ではない。習慣になっていなければならないのだ。

-アリストテレス

 

新年、新習慣

幸せで健やかで、よりよい家庭づくりへの探求は絶え間なく続きますが、新年は、誰にとってもワクワクする時期です。先月は、一年間を振り返りながら反省・評価の時間であったと同時に、次の年はどこへ向かって進んで行くべきか、考える時間が多かったと思います。

幼い子供を持つ私は、数週間かけて夫と共に話し合いを行い、夫婦について、子供たちについて、改善したいことは何かを深く考える時間を持ちました。

 

去年、私たちには多くの反省点がありました。

  • 非現実的な目標を立てすぎた:高すぎる目標を立てると、どこかに隠して忘れてしまいたくなってしまいます。11月や12月頃に見返して、恥ずかしさのあまり顔が赤くなり、来年は現実的な目標にしようと二人で決意しました。
  • 目標とするべきものが間違っていた:外的な目標(ダイエット、良い仕事に就くなど)に焦点を絞りすぎて、内面から自分を改善するための要素が抜けてしまいました。人は外的な変化だけをみて「改善した」と思いがちですが、当人が内面的に成長していなければ、環境が変わったりするとまた失敗してしまう結果になります。本当の「変化」は、個人の内面的成長が伴って初めて起こるものです。
  • 「お願いごと」ばかりになってしまった:人はとりあえず「改善したい」と思う点を次々と表に書いていきますが、実際にはその根本的原因を理解していないことが多いです。本当に「これを変えたい!」と思うのなら、その根本的な原因に取り組む決意も、一緒に持つことが必要です。多くの場合、改善したいと思うことは私たちの心や気持ちの改善と繋がっています。これは、より成長したいと願う人にとって、もっとも困難でありながらもっとも重要なステップです。
  • 計画を立てなかった:これは、特に私たちが今年から努力したいと思っていることです。大きな全体目標にうまく連結された、シンプルかつ核心的な小目標を立てることによって、毎日私たちが正しい方向に向かえるよう、自分自身を導いていくのです。

不足な部分もありますが、毎日小目標に向かって努力することは重要です。今年は、よりシンプルで、正しい方向へと私たちを導いてくれる目標を2,3項目立て、毎週の家族のチェックリストも作りました。もう「お願い事ごとリスト」にはしません!

 

ウィークリー・チェックリストの使い方

  • ウィークリー・チェックリストに、毎日行うタスクを書き込む
  • 週の終わりに、それぞれがしっかりとタスクをこなしたのか、互いに確認し、Checkにサインする
  • ポイント制にして、一定のポイントを獲得すればご褒美がもらえるシステムを作る。(我が家の場合、一定のポイントに達すれば家族みんなで読める本を一冊購入するようにしています。私は個人がタスク達成に取り組むのと同時に、家族みんなで一緒に、本を購入するという同じ目標に向かって共に努力できたので良かったです。)

私の夫が、みんなも使えるようにと簡単な表を作ってくれました。こちらからダウンロードできます。あるいは自分たちで作ってみても良いかもしれません。

自然の中の愛情

自然の中の愛情

自然の中で過ごす時間と愛情は、親から子への素晴らしい贈り物です。

日本に移り住むようになってから、子供が外から拾ってくるものや捕まえてきたものを見て、季節が移り替わるのを見ることができるようになりました。久しく待ち望む夏の季節は、蚊の攻撃に耐えながらもカブトムシやセミをとれる楽しい季節です。秋になると、どんぐりやイチョウの葉っぱを集めては、しおりをつくったり標本にして部屋に飾ったりします。春になるとザリガニとりに出かけたり。そしてもちろん冬は、春の季節を夢見ながら、時々降る雪を楽しみに待ちます。

自然の中では、自然のリズムと生き物のパターンを見ることができます。そこには、「社会構造」や「条件付け」などは全く存在しません。自然はあるがまま、言い訳もなく、話し合いで解決しようということもありません。

自然は、子供たちが「大きな絵」を学ぶための教室です。そこでは「自然の法則と自然の神様」を見たり触れたり、心を通わせることができます。また「神性のイメージ」の様々な一面を見つけられるところであり、自分が壮大な生態系の一部であることを理解できる場所が、まさに自然の中なのです。自然には、全ての物に位置と役割が存在します。自然はもしかすると、自分の位置を知らないことがどれほど危険なことかを教えてくれるかもしれません。周囲の環境を何も考えず生きて食べる「侵入種」は、害のある疫病を作り出します。また、空気も水もないところで植物を育てようとすれば、すぐに腐ってしまう姿を見るでしょう。

アウトドアで冒険する家族

成長のために、変化や移り変わりは必要です。そしてどんなに小さな蚊や足元の微生物でも、全ての生態系に貢献していると理解することは、とても美しいことです。

だからこそ、FPAのプログラムは神様の偉大な教室である自然で行われることが多いのです。以下に紹介する項目は、直接誰かが教えてくれるものではなく、観察と経験によって学ぶことができるものです。

どの季節であっても、親が子供たちに自然の中で体験できる機会を与え、さらに本や歌、物語などと結びつけることで、自然の愛を育むことができます。

 

健やかな家庭の習慣作り:自然の真実を探そう

このアクティビティの流れはとてもシンプルです。

  • まず、家族で自然の中に出かける計画を立てましょう。自然の中に入って、自然について学べる場所であれば、森、海岸、原っぱなどどこでも構いません。この時間の目的は、自然の中で「神性のイメージ」を探し、感じることです。
  • 子供たちそれぞれにノートを渡し、観察したものをメモしたり、疑問を書き留めたり、スケッチできるようにしましょう。子供と話をしながら一緒に行くのも良いですが、アクティビティと観察に集中できるようにしてあげましょう。
  • 全ての観察に共通する質問:

    家族旅行で学んだものを工作に

    • 自然は育つために何が必要でしょう?
    • 成長しなくなってしまう原因は何でしょう?
    • どんな成長段階がありますか?
    • 生態系に共通するエネルギーは何でしょう?
    • 生態系の中でそれぞれの種が重要な役割を果たしている事実を観察できましたか?
    • 水や空気などのエネルギーが通らない場所では、どのような状態でしたか?
    • 「侵入種」を観察する場合―どういった面で生態系に害をもたらしているでしょうか?
  • 最後に、他の子供たちとお互いに観察した事や質問を話し合いましょう。どんなパターンが見つかりましたか?

このアクティビティは、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。自然と話を引き出すために、違う方法やアプローチを試してみましょう。こうしたアクティビティをまるで筋肉トレーニングのように繰り返し行うことで、その結果を見て感じることができるようになるでしょう。

子供たちにとって、自然の法則と人間の法則を観察から見つけ出すことは時間のかかる作業です。しかし、このように家族と大切な経験を共有することで、後に自然界から霊性の世界を学ぶ時になれば、その説明が理解しやすくなるでしょう。一つ一つの命、普遍的な法則、成長、自然などの内容をもっと共有し、開拓し、そこから積極的に学ぼうとすればするほど、他の物にも当てはめやすく、また受け入れやすくなります。こうした時間を作り、家族が共に過ごす大事な場を作ることをおすすめします。

父と子が共に時間を過ごす様子

このアクティビティは終わることなく、ずっと繰り返し行えるものです。実際、ここで行う全てのアクティビティは、そのような「質」を開発していくためのものです。アクティビティが終わるたび、新しい知識、認識、能力などが得られるようになり、私たち自身、今までとは違う自分になるのです。ですから、アクティビティを行うたび、「自分はアクティビティ前の自分とは違うんだ」と思ってみるといいかもしれません。

また、このアクティビティは、様々な年齢の子供、さらには中高生や大人にも当てはまります。自然の中での経験は、人生を混乱から切り離し、神様につながろうとする手助けをしてくれます。

ディスカッションアクティビティ:私は誰?

ディスカッションアクティビティ:私は誰?

ディスカッション パート1:私は誰?

質問

  • 自分が誰か知っていますか?
  • 私たちが生きていくうえで、「私は誰か」を知ることが、なぜ重要なのでしょうか

この靴ベラについて考えてみてください

世の中には靴ベラを知らない人がいます。靴ベラとは、靴をスムーズに履けるよう助けてくれる道具です。ある場所では靴ベラが家の必需品であったり、多くの人がその存在に感謝したりしています。もしピッタリのサイズの靴を履こうとして、あと少しかかとを入れるのに苦労している時などは、この靴ベラが大活躍です。

もしこの靴ベラの用途を分からない人がいても、他の使い道を見つけられるかもしれません。-子供のビー玉を転がせてみたり、変な虫がいたらそれでピシャリと叩いたり。でも、ハエ叩きの目的で使うなら、きっとその人は「もっとハエを叩きやすい形だったらいいのに」と不満を持つかもしれません。

しかしある日、誰かがこう教えてくれたとします。「これは靴ベラというものです。靴がうまく履けないとき、ヒールや靴を潰さずに、足がスッと入るよう手助けしてくれるものです。」そうして初めて、その人は靴ベラをじっくり見て、「あぁ、だからこの長さなのか。だから内側に反っているのか。」と納得するようになるでしょう。靴ベラのしなやかな曲線が足のかかとにピッタリとフィットし、上部のフックは手でつかみやすい形に完璧に計算されています。そう理解した瞬間から、その靴ベラはその人の靴の隣に置かれるようになります。

この例はとても簡単なものですが、もっと深い内容を示唆しています。それは、もし私たちが人生の目的を正しく理解したなら、自身の持つ潜在能力を100%発揮し、正しい判断、正しい行動を起こせるようになるということです。私たちはハエ叩きのための靴ベラではありません。靴ベラ自身も人間にその目的を知ってもらい、人間が靴を履く手助けができた時、もっと幸せに感じるに違いありません。なぜなら、靴ベラはそのために作られたのですから。
「私はそのために生まれた」とか、「私はこれをやるために生きている」などは、よく聞くけれどもあまり深く考えられてこなかったフレーズです。この言葉はどんな時に使われますか?また、人はどういう意味でこの言葉を言うのでしょうか?

 

ディスカッション パート2:人生、意味と目的は?

質問

  • あなたは自分の人生の目的を知っている、と感じますか?
  • 人生の目的を知るには、何が必要ですか?
  • 人生の目的に繋がる生活を送っていますか?

誰が人の人生を決めるのでしょうか?先ほどの靴ベラの例に戻って考えてみれば、「存在目的を知るには、何のために作られたのかを知る」ことが近道かもしれません。つまり、私たち作った創造主を知る必要があるということです。

実は、霊性における伝統では長い歴史を通じて、全ての人が共通の起源である神なる創造主に根差して世界的に繋がっていると教えてきました。次の引用を読んでみましょう。

  • 私たちはみな、ただひとりの父を持っているではないか。ただひとりの神が、私たちを創造したではないか。(マラキ書2:10)
  • 人びとよ,われは一人の男と一人の女からあなたがたを創り,種族と部族に分けた。これはあなたがたを,互いに知り合うようにさせるためである。(コーラン49:13)
  • 世界中 一列は皆な 兄弟や 他人というは 更にないぞや / この元を 知りたる者は ないのでな それが月日の 残念ばかりや / 高山に 暮らしているも 谷底に 暮らしているも 同じ魂(お筆先13:43~45)天理教
  • しかし一人の男(アダム)は人類平和のために創られ、誰も彼の仲間に対して「あなたの父親は私の父親よりも素晴らしい」と言ってはいけない。(ミシュナー、サンヘドリン5)ユダヤ教
  • 私は一切、生類に対して平等である。だが、献身的に私に仕える者は、私の中にいる。(バガヴァッド・ギーター9:29)ヒンドゥー教
  • 科学さえも、「アダムとエバの遺伝子」的事実と呼ばれるものを明らかにしつつあり、全ての人類の発祥地はアフリカであると記録している。

もし私たちすべての人間が、一人の男と一人の女から来た共通の起源を共有しているのなら、(あるいは一つの家族であると言った方が考えやすいかもしれない)もし私たちが神の下の人類一家族として生きるべき存在なら、私の家族は他の家族とどのように関係を持つべきなのでしょうか?

私たちがこの質問を投げかける時、完璧な人間や完璧な家庭が、完璧な答えを言うだろうと期待しているのではありません。健やかで幸せな家庭に向けて取り組むのに、完璧な家庭出身だとか、完璧な家庭を築いているかを問う必要はないのです。もっと言えば、あまり幸せでない家庭の人の方が、もっと強く、健やかで幸せな家庭を築きたいと願っているのかもしれません。

クラフトアクティビティ:「強さの種」

クラフトアクティビティ:「強さの種」

クラフトアクティビティ&学び

対象:12歳以下

子供は、親や大人から「ダメだ」とか「待ちなさい」とか「後でね」と言われることが多いでしょう。子供にとって、それは一番もどかしい瞬間だと思います。彼らがやりたい事を、やりたい時にさせてもらえないからです。でも大人である私達は、子供たちにそういった主管力を教えることの重要性を知っています。そしていつか子供が自己主管できるようにと願っています。

このアクティビティは、子供たちが感じるそういった小さな「もどかしさ」の視点を変える為に役立ちます。「もどかしさ」に焦点を当てるのではなく、自己主管するための小さなステップを踏めるよう、導いてあげるのです。普通「強さ」といえば、無敵で超人的な能力のようなものを連想するでしょう。しかしもっと望ましいのは、人格的な強さや美徳を持った人の強さを連想することです。なぜなら、私たちが神様の息子娘として潜在能力を100%発揮し、体で示すよう努力することは、難しくてもとても価値があることだからです。

 

準備物:紙、色鉛筆(色マーカー)、シール

流れ:

  • まずは「種」について、簡単なディスカッションから始めましょう。種はどのように育ちますか?種が育つために必要なものは何ですか?(太陽の光、空気、水、栄養など)
  • それでは一緒に(絵で)種を植えてみます。種は最初とても小さい上に、その見た目からはどんな植物になるのか全く見当がつきません。この種は将来大きくなって木になりますが、一体どんな木になるのでしょう?皆さんで考えてみてください。マツの木、みかんの木、りんごの木、はたまた実際には存在しない木(例えば車の形をした木)でもいいでしょう。どんな木の種を植えたいか、話し合って決めてみてください。想像した木の絵を、紙に描いてみましょう。絵を描くとき、後でどんな木を想像したか思い出せるように、必ず木の実を描いてください。
  • 次に、私たちが「もどかしさ」を感じる事や時について話し合ってみましょう。例えば「やりたいことをやらせてもらえない、待たなければならない」などです。しかしそういった感情を克服して全てに感謝した時、私たちの中で「人格」の種が育ちます。こうして小さな成功・勝利を達成して人格の種が育つたび、皆さんが描いた木の絵の上にシールを貼って木の絵を埋めていきます。木の絵が、皆さんの成長を表す足跡になるというわけです。
  • その絵をいつも見えるところに貼っておきましょう。一日の終わりに、子供に「今日達成した事」や「小さな勝利」を聞いて、もし大丈夫であれば家族のみんなにも共有するよう提案してみてください。子供の「小さな勝利」をお祝いし、木の絵にシールを一つ、貼ってあげます。もしその日、子供が勝利できなかった場合、優しく励ましながら、次は達成できるよう応援してあげましょう。
  • 木がシールで埋まったら、家族で集まった時に、その子のための特別な時間を作り、家族みんなでそのすばらしい実行力と達成をお祝いしてあげましょう。また、シールで埋まった木を見ながら、どんな成長があったか振り返り、今後の新しい決意をするのも良いでしょう。

皆さんも親として、自分の木を描いて成長・反省を子供と共有するのも良いと思います。私たちは子供たちに教えることに気を取られがちですが、ベストな方法は、子供が目指すべき姿に、親自身がなろうと努力することです。親も色々なことにチャレンジしたり、困難に立ち向かう姿を共有(説明をうまくしてあげることが大切)することで、子供たちは、人が成長することの意義や、人は一生を通して成長するということを理解するようになります。

また、このアクティビティは、日々の生活で行う良い習慣に磨きをかけるため、楽しく、目で見える方法で行うアクティビティです。子供たちの中で、また家庭の中で自己主管の習慣を育てるために、自転車の補助輪のような役割として、この「強さの種」のアイデアを使ってほしいと思います。

9か月の赤ちゃんから学んだことは偉大でした

9か月の赤ちゃんから学んだことは偉大でした

「子供に人生のことを教えるというけれど、人生のことを教えてくれるのは子供たちだ」

9か月の子供を持つ母親にお話を聞きました。息子が困難なことを克服したりチャレンジや痛みを怖がらず進んだり、決してあきらめないことなどを通して成長している姿に学ばされ、自分も成長していると実感した経験を語ってくれました。

息子はまだ9か月しか生きていません。でも9か月で、息子はすごい速さで成長しています。

腕はむちむち肉がつきました。足にはかわいらしく「鳥のもも肉」というあだ名がついています。頬っぺたは落ちそうなくらいぷくっとしていて、顔全体はきれな桃の形です。こんなに小さな子供が、私に「人生は、より上を目指して励むこと」だと教えてくれました。

生まれてすぐ、息子を胸に抱いたのを思い出します。そのとき息子にできることと言ったら指で数えられるほどでした。息をする、眠る、うんちする、食べる、あくびする、そして目を開けて新しい世界をみわたすことくらいです。その時は一人でゲップもできなかったのですから。だからこそ彼が達成する一つ一つが、私たちにとって特別でした。目を開けてニコッと笑顔を見せてくれれば、みんなが寄ってきて話しかけました。口から見事なゲップが出るたび、私達は万歳!と大喜びでした。

数か月が経った頃、息子は見えてる世界をもう少し違う角度から見てみようと、「寝返り」に挑戦し始めたのです。最初は苦戦してしまいました。寝返る途中で腕がお腹につっかえてしまい、苦しそうでした。でも、彼はあきらめません。そしてついに一人で仰向けに返った瞬間、私たちは家族総出でお祝いしたのを覚えています。初めてうつ伏せに返ったときも同じでした。

しかし息子の挑戦はそこで終わりませんでした。次に彼が挑戦したのは、「座る」ことです。ところがこれは難易度の高い芸当です。何度も倒れては、頭や顔を床に打ってしまいます。痛くて泣きそうになった瞬間、ぐっとこらえてまた起き上がろうと挑戦するのです。長い戦いの末、ある程度バランスを取って座れるようになりました。彼はそのとき初めて横向きだった人が縦にまっすぐ見え、すぐ隣に自分のおもちゃやゴミをもった人が座っているのを発見したようでした。

「座る」ことを学んですぐ、彼はおもちゃが少し離れたところにあるのに気付きます。今度は、別の場所に移動する手段を学ばなければならなかったのです。彼はゆっくりと手を前に伸ばし始め、「ハイハイ」の練習に取りかかり始めました。やはり思うように動かない手足に苦労しますが、彼は練習に疲れ果てて倒れ込むまで、手を伸ばし続け足を動かし続けました。次第に毎日の特訓の成果が筋肉となって手足に現れてきたようです。今まで使ったことのない筋肉を得た彼は、少しずつ前へと進み始めました。最初のうちはイモムシが這いつくばっているようにしか見えませんでしたが、足がうまく後ろに回るようになると、手足で体を持ち上げられるようになりました。9か月の今になっては、彼は光のような速さで移動します。特にお姉ちゃんがテーブルからお菓子のかけらを落としたときなんかは。

しかし成長はこれで止まりません。彼は新世界に踏み出したようです。彼は最近、足の筋肉を強化するため、スクワットに励んでいます。今では一人で立つことができ、本人は誇らしく思っているようです。もちろん、それも苦労と痛みの結晶です。たくさん転んでたんこぶだらけになりました。今、彼は自分のお姉ちゃんやいとこのように、自由に歩き回ることを目指しています。そしていつか走り回ることも。

息子はいつも私を感動させ、突き動かしてくれます。彼がその生き様を通して教えてくれたのは、「人生とは、いつも次のステップ目指して努力し続けることだ」というものでした。息子は、何があってもあきらめず、いつも前を向いています。痛くて苦しいことにも、惜しみなく挑戦します。倒れる数だけまた起き上がってもう一度トライします。そして、そうしたプロセスの中で成長していきます。

私たちはときどき、自分が成し遂げたことや身に付けたことを見て、自己満足に浸ってしまいます。でも、こんなに小さい自分の息子でさえ困難に挑戦し続け、たった9か月で数えきれないほど多くを学び、心から喜びながら生きています。それを目の当たりにしたとき、自分ももし同じように「もっと学ぼう」「もっと成し遂げよう」という姿勢を持ち続けていたら、もっと大きなことができたはずだと思い知らされるのです。

彼の生き方は、兄弟たちにも影響を与えました。お兄ちゃんが、クラスのみんなの前で弟について発表したのです。「諦めないことと、ベストを尽くすことを弟から学びました。」そのおかげでお兄ちゃんの発表は先生やクラスから認められ、良い評価をもらったそうです。

9か月の赤ちゃんから学べることは、なんと偉大なことでしょう。