自分の判断は自分の責任だ

自分の判断は自分の責任だ

「どうしてピアノの練習しなくちゃいけないんだ」と、ヨシは自分自身に問いかけました。ピアノを練習するか、読んでいた漫画を読み続けるか、悩んでいたのです。

そして「毎日練習するって決めたんだった」と自分に語りかけます。「それに練習はいろんな意味で僕の役に立つんだ。ピアノがうまくなっていい曲を弾けるようになる。自分の行動に責任感を持つようになる、そして、お母さんを喜ばせられる。」

ヨシは漫画の本を閉じ、ピアノの方へと向かい、レッスン本を開いて練習を始めました。

その日の夜、お母さんが帰って来た時、彼は自信気にピアノを練習したことを告げました。お母さんの顔には大きな笑顔が広がり、お母さんは「ありがとう!」と言いました。

CVAのサービスプロジェクトで寄付されたキャンディの整理を手伝うヨシ(一番左)

週に一度のコアバリューアカデミーで、ヨシは自分が決めたことにオーナーシップ(主人意識)をもつ重要性を学びました。

オーナーシップとは、「人に言われたからやる」のではなく、本人がしっかりとその価値を理解し、同意した上で行動に起こすことです。

人生の様々な場面で、親はヨシにピアノの練習や勉強、健康な食生活、家事、スピリチュアル学習など、たくさんのことを指示します。ヨシにオーナーシップがなければ、親に言われた時だけ行動するという習慣がついてしまうでしょう。オーナーシップを持てるようになれば、本人がその価値を感じ、自分の判断に責任をもち、自ら行動に移すという「行動の意識的選択」を可能にします。

例:

  • 勉強する。なぜなら神様と世界を助けられる知識を得るためだ。
  • 健康的に食べる。なぜなら丈夫な体を作って神様と世界を助け、自分の家族を守るためだ
  • 家事をする。なぜなら自分の家族と自分自身にもっと責任感を持てるようになるためだ。
  • お祈りをする。なぜなら神様と私の関係に努め、その日神様が私に教えようとしていることを知るためだ。
  • 自分の価値を勉強する。なぜなら私の家族の価値について知るためだ。

ヨシはそういった毎日の小さな判断が、自分の価値の主人になる機会であり、将来大きな選択を迫られた時のための重要な準備であると学びました。

その週、コアバリューアカデミーの生徒は、自分の行動の主人になる練習として、目標を設定するよう言われました。ヨシはピアノの練習を選びました。

その週、彼はお母さんを喜ばせ、先生も喜ばせ、練習の価値と日々の自己管理のオーナーとなりました。


家でやってみよう:

– 子供の実践項目のリストを作ってみましょう。

– 子供と一緒に項目一つ一つについて話してみましょう。子供が各項目を実践するとき、どのような価値を作り出せるか説明しましょう。

– リスト中から一つを選び、子供が一週間その実践内容の「オーナー」になれるよう目標を立てましょう。

– 週の最後にオーナーシップについて何を学んだか、またその行動のオーナーになることでどんな価値が与えられたか振り返ってみましょう。

– これから先、子供が自ら判断し行動しなければならない状況を想定して話し合ってみましょう。(例:兄弟とお菓子を分けなければならない時、真実を言うかウソを言うか選択する時、家事をするか迷うときなど)

神から与えられた才能とは:CVLで自己発見について話し合う

神から与えられた才能とは:CVLで自己発見について話し合う

「神から与えられた才能を、どうやって知ることができるんだろう?」

「どこからが才能なの?才能の定義は?」

「神から与えられた才能をどのように見つけるか」を討論すべく、今日もアメリカの大学生と若い専門家たちが集まり、2ヵ月毎のビデオ通話をスタートさせました。

学校や仕事場で活用できる実用的な知恵から、結婚の準備などの人生を変えるような大きな決定との向き合い方まで、CVL – Core Values for Life(コアバリュー・フォー・ライフ)は若者たちが自身の信仰生活を深めるための重要な対話(話)を行います。

ある男性が、「すべての人が才能をもって生まれるかどうかはわからない。―――でもすべての人は、才能を発揮するためのポテンシャル(潜在能力)を神から与えられているはずだ」

それに対して、「神様がどんな才能を与えてくれたのか探すのと同時に、自分も様々な領域にチャレンジして自分の才能を探し、その使い道を見つけるプロセスも大事だと思う。バランスが必要。」

ワシントン州のあるエンジニアが、自身の経験を語りました。

「最初は医療現場で働こうと思ったのですが、科学技術を専攻して製油所で働くようになりました。地域にエネルギーを供給することは、人々の日常生活に影響を与えることです。低価格で家族に交通手段を提供することで、人が色々な場所に行ったり他人と交流できる機会を、間接的ですが与えることができます。人はどの分野に行っても働き方を見出せるし、才能は世界に役立って初めて、『神から与えられたもの』と言えるようになります。」

通話の中で他の参加者が「質問ですが…」と言いました。「自分の情熱を注ぐ分野と、人の役に立つ分野、どちらにするか迷ったことはありますか?」

国際NPOで働く女性が答えました。

「私はデザイン学と国際関係学を勉強しました。私がデザインを外せなかったのは、デザインに情熱があったからです。私は、「これがやるべきことだから」という理由だけで学習分野を決める必要はないと思います。自分が勉強している分野は、ものごとの仕組みを考えたり、それがどう世界に役立つのかを考える材料になるのではないでしょうか。」

またある人が答えました。

「自分の良心に耳を傾けること。他人が言うことを聞き入れるのもいいけれど、結局のところは、自分の良心に耳を傾けてみなければならないと思います。」

「私たちは神から与えられた才能について話していますね。神が才能をくれたのだから、神は私たちが情熱を注いでいるものを知らないはずはありません。私たちが情熱を注げるものも神が与えてくれたんです。神はある日突然、何か別の仕事を私に任せるかもしれません。それは、神は私を必要としているし、私が情熱を注ぐものを忘れてはいないからです。私は音楽の道に行きたかったのですが、自分の良心はついてこなかったので諦めました。でもその後人生の中で、音楽に携わる機会を何度も与えられました。」

アラスカから参加している男性は、「自分の理性が自己開発の道に行こうとする時期を認識すべきだ」と語りました。「私たちがその道に行こうとするとき、時々偽りの感覚が現れます。自分の良心の声を聞き、自分の能力や自己を締めつける習慣から抜け出すことによって、自分自身のことをもっと知ることができ、才能も新たに発見することができると思います。」

では、神から与えられたあなた自身の才能を発見するために、あなたにできることは何でしょうか?

CVLメンバーの答えはこうです。

「荒野に出かける!自然の中に入り、頭をスッキリさせてくる。」

「日記をつける。意識の流れだけを記すのではなく、自分自身に聞く。『私のモチベーションは何か?』と。」

「神を考えることから、一日をスタートさせる。」

「祈る。」

今いるところから出る。自分の才能を見つける。違いを生み出す。

LTF(リーダーシップ タスクフォース): 2017年フィリピン フォトギャラリー

LTF(リーダーシップ タスクフォース): 2017年フィリピン フォトギャラリー

撮影:Takae Goto

「はじめはカルチャーショックがありましたが、まるで自分の弟妹のように子供たちを愛すことができました。村の子供たちにあげた愛情は、私が学校の友達やコミュニティーメンバーにあげてた愛情と何も変わりませんでした。同じ言語を話すわけでもないし生活スタイルも全く違うけれど、みんな同じように持っている心が通じ合うことで、一つの家族だと感じれました。」

Takae Goto

LTF 3期

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